1日目:12月10日 (水) 2日目:12月11日 (木)
会場内でのビデオ、カメラ、携帯電話等による撮影/録音は禁止とさせていただいております。
撮影や録音が発見された場合は、データ消去などの措置を取らせていただきますのでご了承ください。
:このマークの講演・セミナーは日英同時通訳がございます。
1日目: 2008年12月10日 (水) (受付9:30~)
1日目: 2008年12月11日 (木) (受付8:30~)
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※同業他社及びその関係者の方は、お断りさせていただく場合がございます。予めご了承ください。
※記載されている製品およびサービスの名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
株式会社日立製作所 日立研究所 モータイノベーションセンタ 井出 一正氏
大型回転機、特にタービン発電機は100~1000MVA級で試作検証が困難な場合が多いため、磁気回路、電気特性、機械強度、通風冷却などの設計は解析主導で進められる。電磁場や電磁場解析に基づく電気特性の計算は、電解漕の実験からはじまり、擬似三次元進行波磁界解析、二次元解析、三次元解析の数値計算と発展してきた。しかし、電磁場数値計算の力量が不足する場合は、dq軸理論、集中定数電気回路、特殊な仮定をおいた電磁場の代数式などと連携、連成する計算も導入されて発展してきた。また、近年は温度、機械系との連携、連成解析も進んできた。本講演では歴史的、技術的特徴も踏まえ、大型回転機の電磁場における最新の解析技術を紹介する。
株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン 技術コンサルティング部 藤島 寧氏
電磁場の解析業務のうち、感度解析、合わせ込み等、パラメータを変更して幾パターンもの解析が必要となる業務では、形状変更、メッシュ生成、解析モデル作成など、設計者にとって本質的ではない作業の繰り返しが大半を占めます。本講演では、解析業務における単調作業をmodeFRONTIERによって自動化することで、設計者技術者の業務効率改善が可能なアプローチをご紹介します。またmodeFRONTIERには、ポスト処理機能として設計技術者の意思決定を支援するための機能が備わっており、合わせて意思決定アプローチについても触れます。
SMC株式会社 開発3部 矢島 久志氏
超磁歪材料は磁気ひずみ効果(Joule 効果)により、磁界を印加することで伸び縮みする材料である。超磁歪材料は他の磁性材料と比べると磁気ひずみ量が1000 ppm 以上と非常に大きく、発生応力も大きい。また,応答速度がμs オーダーと非常に速い特長を持つ為、高性能デバイスへの応用が期待されている。
本発表では、超磁歪材料を用いたアクチュエータ(超磁歪アクチュエータ)について、材料データを組み込んだ有限要素法(FEM)による解析でストロークを算出する。さらに、試作機の測定結果と比較し、解析手法の正確さを検討した結果を報告する。
住友金属工業株式会社 総合技術研究所 先進デザイン研究開発部 福本 学氏
ステアリングラックシャフトの高周波焼入れシミュレーション手法を構築した。
高周波直接通電法による加熱過程を、誘導加熱解析(JMAG)および通電加熱解析(Abaqus)の組合せにより推定。加熱・冷却時の温度履歴および焼入れ後の曲がり量を定量的に評価した。また、二周波加熱による低ひずみ化の可能性について基礎的な検討を加えた。
ソニーイーエムシーエス株式会社 小見川テック 生産技術部 生産技術3課 菅澤 昌之氏
超磁歪材料においては、高周波のパルス電圧を印加した場合に渦電流が発生することが知られている。この渦電流によって駆動電圧の損失が発生し、結果的に駆動に必要なエネルギーの損失が生じる。よって超磁歪アクチュエータの動特性を改善し、駆動効率を高めるためには、超磁歪素子に発生する渦電流をいかにして抑制するかが需要となる。そこで、本研究では、有限要素法による超磁歪アクチュエータの電磁場に関する数値シミュレーションを実施し、駆動コイルに与える電圧と超磁歪材料に発生する渦電流との関係について、渦電流損失の計算結果をもとに定量的な考察を行った。超磁歪材料に絶縁スリットを設けることにより、磁性材表面にて発生する渦電流を効果的に抑制できることを示すとともに、各種スリットパターンと発生する渦電流の関係を数値シミュレーションを用いて定量的に明らかにした。
株式会社日本総研ソリューションズ 鈴木 雄作
電磁界CAEが広く利用されるようになるに従い、その使用目的および活用方法のバリエーションも豊富になっているように感じています。
そこで、JMAGのユーザー様にご協力いただき、現場でのCAE活用方法やそこに至る歴史をヒアリングさせていただきました。
本講演では、そのユーザー様の事例とともに弊社が提供するサービス内容とその利用状況をご紹介いたします。
御社におけるCAEの取り組みや、将来的なモノづくりのビジョンについて考える時間にしていただければ幸いです。
株式会社日本総研ソリューションズ 仙波 和樹
製品開発期間の短縮、解析の大規模化等に伴い、解析時間の短縮が必要となっている。JMAG電磁界解析ソルバープログラムについて、非線形解法、リニアソルバーのアルゴリズム改良ならびに並列計算等、最近実施したプログラム高速化の結果を、実例をまじえてご紹介する。
京都大学 学術情報メディアセンター 岩下 武史氏
近年、電磁場解析のプラットフォームはマルチコアプロセッサによる並列計算環境に移行しつつある。そこで、これらのマルチコアプロセッサにおいて電磁場解析が高速化されうるのかどうか、いくつかの数値実験データを例に述べる。また、並列処理のみならず、特に有限要素電磁場解析において重要な線形ソルバーの高速化について、マルチグリッド法やIDR(s)法を利用した電磁場解析について紹介する。最後に、今後の電磁場解析の高速化に関する簡単な展望を述べる。
住商情報システム株式会社 ITエンジニアリング事業部 エンジニアリング技術部 郡司 茂樹氏
急速に普及しつつあるマルチコア・システムから性能を引き出す挑戦は、この数十年でも最難関ランクに属する懸案で、未だ解決を見ていない。本講演では、マルチコアの構造を概観し、JMAGがどうスケールするのかを詳細に分析する。マルチコアの最新動向から近い将来の展望までを、実際のベンチマーク結果を交えてお話したい。
コーセル株式会社 OS開発部 島 昌浩氏
DC/DCコンバータの小型化に伴い、製品外形への影響の寄与が大きいトランス(変圧器)の小型・低背化が求められている。トランスの小型化において、コアの小型化は必須となるが、使用するフェライトコアの加工精度は外形に比例して小さくならないため、加工のばらつきによるトランスの特性のばらつきへの影響の度合いは大きくなることが予想される。コアの寸法のばらつきを把握し、事前にインダクタンスのばらつきを予測し、それを低減することができればトランスおよび製品の特性の安定化が期待できる。今回検討するトランスモデルは、励磁巻線がギャップ近傍に位置し、漏れ磁束の影響を受けることが予測されることから、巻線内での電流分布を考慮した上で、でインダクタンスのばらつきの算出を行ったので、その内容について述べる。
田淵電機株式会社 R&Dセンター R&D室 松本 英夫氏
高周波スイッチングトランスはその用途の性質上、多様な環境、多目的の性能が要求される。その設計の最適化においては高度な磁界解析をはじめとして熱解析、構造解析が必要となる局面が多い。本報告では特に究極の要求仕様に対してJMAGソフト群を利用した解析の例を報告する。報告内容は
1.階段型ギャップをもつスイッチングトランスの階段状のL-I特性の問題、
2.スイッチングトランスのギャップのスペーサの材料による高・低温における熱応力の問題とその解決策 、
について報告する。
村田機械株式会社 研究開発本部 犬山R&Dセンター 制御チーム 冨田 洋靖氏
非接触給電装置とは、電車のトロリーのように接触して電気を得るのではなく、磁気結合を利用して電気を得る装置である。主に半導体搬送装置(OHT)および液晶パネル搬送装置など、クリーン度が求められる環境で使用されている。弊社では、非接触給電装置の2次側受電コアを解析し、より効率的な形状および磁気回路設計を行っている。本講演では、JMAG-Studio、Eliiを用いて2次側受電コアの特性とその問題について述べる。
東北大学 大学院工学研究科 中村 健二氏
東北大学 一ノ倉・中村研究室では、2003年に汎用の電磁界解析ソフトウェアであるJMAGを導入して以来、種々のインダクタや回転機の解析・設計、ならびに当研究室オリジナルの解析手法であるリラクタンスネットワーク解析(RNA)との比較・検証などにJMAGを利用している。本講演では、筆者の経験の範囲内で、JMAGを用いた研究指導の実際について、成功例・失敗例を交えながら紹介する。
九州工業大学 大学院情報工学研究院 小田部 荘司氏
PCを用いた学習システムが一般化してきており、大学でも積極的にその技術を取り入れ利用してきている。その中でJMAGのように専門性が高く、一部の学生が使うことが想定される技術については、e-ラーニングを利用した実習が大変効果的であると考えられる。本講演では、大学におけるe-ラーニングの利用について紹介し、実際にJMAGをe-ラーニング化して、実習に使った例を紹介する。学生はほとんど自主的に学習を進めることができ、実際にJMAGを使って演習を解くことができた。したがって、今後JMAGのような専門性の高い技術についてe-ラーニングを利用することは有効であると考えられる。
東京農工大学 共生科学技術研究院 赤津 観氏
同一ステータを用いたIPMとSPMの出力および効率比較を実験および解析ベースで行った結果を報告する。報告内では鉄損測定および解析に焦点を当て、解析精度検証を行うとともに、実験結果との差異についても報告し、解析や測定上の課題についても言及する。
モータ設計に、モータテンプレートを用いるメリットをご紹介します。
また、ユーザー独自のテンプレートを作成する上での陥りやすいポイントについてもご紹介いたします。
まだ、誘導加熱解析に取り組まれていない方を対象に、JMAGでの誘導加熱解析の位置づけや条件設定の注意点などをご説明いたします。
JMAGでの設定の流れや操作手順については事例を元に概観いただきます。
JMAGを利用した効率よい電機機器設計とそのためのシミュレーション方法について紹介いたします。
Designer Ver.5とStudioVer.9.1のそれぞれの特徴を生かした使い分け方、あるいは組み合わせによる利用法を実例を通してご紹介いたします。
トランス解析用電磁界解析ソフトウェアJMAG-ELiiを利用した高効率トランス設計法についてご紹介します。機能紹介だけでなく解析事例も数多くご用意しております。
制御/回路シミュレーションにおいて、JMAG-RTの様な高精度モータモデルを用いる利点をモータ設計側と制御設計側からのアプローチでご紹介いたします。
加えて、最新バージョンで搭載された新機能をご紹介いたします。