1日目:12月12日 (水) 2日目:12月13日 (木)
会場内でのビデオ、カメラ、携帯電話等による撮影/録音は禁止とさせていただいております。
撮影や録音が発見された場合は、データ消去などの措置を取らせていただきますのでご了承ください。
:このマークの講演・セミナーは日英同時通訳がございます。
12月12日(水):ユーザー会(1日目)
ワークショップごとにポスターを作成しています。ご参加いただけないワークショップについても、当日5階ポスター会場でご覧いただくことができます。
時間 |
タイトル |
09:00 |
受付 |
09:30 |
開会式 |
09:40 |
【開発計画】
JMAG開発計画 I
株式会社JSOL 山田 隆 |
10:40 |
【基調講演】
回転機の損失解析と形状最適化
千葉工業大学 工学部 電気電子情報工学科 教授
山崎 克巳氏 |
11:40 |
昼食 |
12:40 |
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13:10 |
【電力、大型機セッション】
大形回転機設計とFEM解析
東芝三菱電機産業システム株式会社 回転機システム事業部 大形回転機第一部 設計課 主任
坪井 雄一氏
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13:40 |
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15:00 |
休憩 |
15:05 |
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14:50 |
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15:20 |
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16:40 |
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17:10 |
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17:10 |
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18:00 |
終了 |
12月13日(木):ユーザー会(2日目)
ワークショップごとにポスターを作成しています。ご参加いただけないワークショップについても、当日5階ポスター会場でご覧いただくことができます。
時間 |
タイトル |
08:30 |
受付 |
9:00 |
【モーニングセッション】
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9:30 |
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10:00 |
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10:30 |
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11:00 |
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11:30 |
昼食 |
12:30 |
技術交流会・ワークショップ |
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13:30 |
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14:30 |
休憩 |
14:40 |
【利用技術セッション】
デジタルAV機器の電磁界解析
パナソニック株式会社 AVCネットワークス社 技術統括センター デジタルマニュファクチャリンググループ チームリーダー
房安 浩嗣氏
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15:10 |
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15:10 |
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16:10 |
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16:40 |
【開発計画】
JMAG開発計画 II
JMAGユーザー会2013の開催期間中に皆様からいただいたリクエストをサマリーし報告します
株式会社JSOL
山田 隆 |
17:20 |
閉会 |
JMAG開発計画 I
株式会社JSOL 山田 隆JMAGの今後の開発ロードマップについて説明いたします。私達が目指しているのはJMAGを最も強力でスマートな解析ツールにすることです。そのために、先進のシミュレーション技術の開発、導入を積極的に進めています。より高速なソルバー、安定したメッシュ機能、詳細な材料モデル、マルチフィジックス機能に加えて、これからは最適化をはじめとする結果分析・評価の強化を行います。そのような先進のシミュレーション技術を基盤強化を通じて、JMAG-Designerは汎用解析ツールとしての進化を続けます。一方、多くの方に簡単にご利用いただける専用ツールJMAG-Express(モータ設計), JMAG-VTB(多目的)も開発が進められています。また、JMAGを多様な場面でご利用いただけるように、サードパーティ製品とのインターフェースも強化されます。これによって構造解析や流体解析でも簡単にJMAGやその結果を利用いただけるようになります。進化を続けるJMAGにご期待ください。
回転機の損失解析と形状最適化
千葉工業大学 工学部 電気電子情報工学科 教授 山崎 克巳氏回転機は年々小形・高出力化している一方で、低損失・高効率化の要求が高まっている。このため、発生個所別・発生起源別の損失など、実機試験のみでは得難い詳細な情報が得られる電磁界解析技術が益々必要となってきている。更に近年のコンピュータの性能向上と数値解析技術の進歩により、電磁界解析と構造解析や最適化手法を組み合わせて、回転機の損失低減や高効率化について取り組むことも可能となってきている。
このような背景から本講演では、電磁界解析を用いて各種回転機の損失分析を行い、得られた知見を基に形状最適化を行って特性改善を達成した事例について、幾つか紹介する。
油入変圧器実規模モデルの各部磁界解析
富士電機株式会社 変圧器部 設計第一課 課長補佐 鈴木 崇之氏巻線漏れ磁束、リード電流による各部構造物の磁界、熱解析
大形回転機設計とFEM解析
東芝三菱電機産業システム株式会社 回転機システム事業部 大形回転機第一部 設計課 主任 坪井 雄一氏近年では電磁界解析を含むFEM解析を電気機械の設計業務に実施する企業が多くなっている。設計者としては自分で実施する場合や他者が実施した解析について、その妥当性を評価する機会も増えてきている。
本稿では当社で実施している電磁界解析、熱流体解析等のFEM解析事例紹介と、FEM解析を実施するうえで気をつけるべき点、大形回転機設計特有の問題について設計者の観点から具体例を交えながら紹介する。
JMAGを用いた超電導マグネットの設計
住友重機械工業株式会社 技術研究所 物理応用グループ 吉田 潤氏超電導マグネットは超電導線材に高密度の電流を通電し、高磁場を得る装置である。そのため、一定磁場発生中は超電導コイル巻線自身に大きなローレンツ力が加わる。また、コイル全体での超電導状態の消失現象(クエンチ)が起こり、磁場が消失してしまった場合には、電磁誘導によってコイル周囲の輻射シールドに大きなローレンツ力が加わる。これらの現象のシミュレーションには電磁場-構造の連成解析を必要とする。
当社ではJMAGと、従来から導入していた構造解析用ソフトFemap with NX Nastranとの連携を行うシステムを構築した。講演ではその解析事例について紹介する。
リフトモーションに適した円筒状リニアモータの開発
株式会社安川電機 エネルギー変換技術グループ 豊田 昭仁氏リフトモーション用途では、連続推力/可動部質量比の大きなリニアモータが要求されている。今回その要求に応えるため従来にないオリジナルの構造の円筒状リニアモータを開発した。
本稿では、まず円筒状リニアモータの構造と推力発生原理を説明する。
次に、可動子構造と推力特性の関係や推力の最大化について磁界解析による検討内容を紹介する。
最後に、検討結果を受け試作した円筒状リニアモータの試作検証結果を紹介する。
小型モータにおける磁石の着磁解析について
日本電磁測器株式会社 技術開発部・生産部 取締役 部長 堀 充孝氏小型モデルにおけ磁石の着磁への要求が高まっており、着磁ヨークを設計するための着磁解析は重要となっている。
小型モータの着磁解析の一例を紹介する。
SRモータのトルクリップル解析とトルクリップル低減法
株式会社サムスン横浜研究所 ER Center,AR-1 Lab. AR-11 専任研究員 山根 太志氏レアアース(希土類)を使わないモータとして実用化が期待されるSRモータは、磁気抵抗の差を使って回転させるモータで、構造がシンプル、高耐熱性、堅牢という特徴がある。一方、同期モータと比べると騒音・振動が大きい為に製品への展開には大きな課題があった。
ここでは騒音・振動の原因となるトルクリップルの解析方法について、実際にトルクリップル低減に取り組んだ事例を交え紹介する。
Integrated Acoustic Simulation of a Switched Reluctance Motor Drivetrain as part of a Multi-physics approach to Electric Vehicle Optimization
LMS International 3D Simulation Division Productline Manager De Langhe Koen氏Electric motors are key to all alternative electric propulsion solutions, from hybrids to fuel cell and battery EV. Research and development efforts in this area are driven by demands for performance in terms of power, efficiency, comfort and reliability,
Creating Simulation Models based on Measuring Results of Brushed DC-Motors using JMAG-Designer
Valeo Wiper System, Bietigheim R&D Center Dipl.-Engineer Mechatronics SCHÖNDELING, Matthias氏Having a valid simulation model is mandatory in the development process of a motor. In this article, the process will be shown beginning with a first analytical motor design and real mockups. Testing these mockups helps to adjust the simulation model created in JMAG-Designer.
熱-磁界連成最適化による永久磁石同期モータの小形化設計手法と試作機による性能評価
株式会社日立製作所 研究開発本部 日立研究所 研究員 岩崎 則久氏近年、自動車などの運輸分野を中心に、電動化による油圧代替やハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)の市場投入を受けて、より軽量で高効率なモータが望まれている。モータを小形化するためには、熱の問題は避けられない。モータは内部損失と冷却性能のバランスが崩れるとモータの温度上昇が許容値を超えて、熱的に成立しなくなる。従って、モータを小形化する場合には、トルクを効率的に発生するモータ形状の最適設計技術、モータ用磁性材料の適材適所での活用技術、またモータの放熱性を改善するための冷却技術など、関連する要素技術を統合して対処する必要がある。今回、熱-磁界連成最適化による設計手法を開発し、高出力密度・高効率モータの設計および実機検証について紹介する。
三木プーリにおける磁場解析を中心としたCAE普及へ向けての取組み
三木プーリ株式会社 開発部 主席 服部 成亨氏弊社では、1985年JMAGを導入して以来、社内普及に努めてまいりました。
当初はCAEに対する理解がなかなか得えられずFEM上の技術的課題解決よりも設計担当者の理解をいかに得るか、普及させるかに苦労してきました。
その後、解析と実験の一致性に関する検証を重ね、その成果を公表する事により社内のCAEに対する信頼も高まり数年を経て普及にこぎつけました。
その後は操作性の向上に向けエクセル等とリンクさせた設計ツールの自社開発、操作スキル向上に向けた独自の社内解析技術者検定試験制度などに取り組み今日では電磁機器設計担当者の殆どがJMAGを操作できる状況に至りました。
今回の講演では、これら長年の苦労話を交えて社内でCAEを定着させていくまでの経緯をご紹介したいと思います。
モータ開発におけるJMAG-Designerの活用
リョービ株式会社 住建機器本部 技術部 髙尾 建吾氏ブラシ付きモータにおいて、JMAG-Designerを活用してモータ形状の最適化を検討した事例を紹介する。
JMAG-SuperExpressを活用したIPMモータの開発事例
パナソニック株式会社 アプライアンス社 技術本部モータ開発センター 小川 登史氏近年、世界的な省エネ規制の強化と希土類の価格高騰を背景に、モータの高効率化と省希土類化における技術開発が盛んに行われている。
そこで本発表では、希土類を使用しないフェライト磁石を用いたIPMモータの高効率化を目的に、モータの最適化設計におけるJMAG-SuperExpressの簡易解析機能およびパラメトリック解析の活用事例を報告する。
重電機器設計におけるJMAGの取り組み
株式会社JSOL 佐野 広征大型発電機などの重電機器の分野では電磁界解析をはじめとした数値解析が必須のツールであり、長年にわたり解析技術が培われてきました。近年、風力発電などの再生可能エネルギーへの注目とともに重電機器でも更なる高効率化が要求されると考えています。大型発電機、変圧器、遮断器など重電機器の解析では細部にわたる詳細な損失解析や熱・構造・流体などのマルチフィジックスの解析が必要となってきます。JMAGは更なる高効率化が求められる同分野に取り組むことで、電気機器の高効率化にむけた機能・技術開発を進めていきます。
JMAG V12新機能のご紹介
株式会社JSOL 小川 哲生JMAG V12が間もなくリリースされます。JMAG-Designerは、設計案の導出と比較検討をサポートする最適化機能とポスト機能、複雑な現象を詳細かつ高速度に解析するためのモデリングおよびソルバー機能など、設計を効果的に行うための機能を搭載しました。JMAG-VTB もバージョンアップを図り、解析シナリオの増強とユーザーインタフェースの刷新により、多様な解析をより簡単に実現する仕組みを提供します。また、JMAG-Express は、対応モータ機種の増加と解析機能の拡充により、概念設計から詳細設計までの一連の検討に幅広く対応できるようになります。
さらにJMAG for CATIAv5 でも機能追加を行い、駆動回路を用いた解析や誘導過熱などにも適用範囲が広がりました。
本セッションではこれら各製品における新機能の利用シーンと活用方法について、デモを交えてご紹介します。
Evaluation of Different Electrical Steels and Iron Loss evaluation of inter-locks vs welds vs bonded lamination cores in IPM Hybrid Motor using JMAG.
Tempel Sr. Electric Motor Design Engineer C.R. Frontczak氏The use of JMAG has allowed me to create multiple case studies in which I change the electrical steel grades in order to determine which steel properties would yield the best motor performance.
This presentation takes the viewer through the set-up and logic of the F.E. Model, and shows the results in terms of motor parameters.
The power and flexibility of the JMAG software enabled the decision making within one week as opposed to many months if I relied on testing physical samples.
部分拡散法によるレアアース低減マグネットの開発
株式会社本田技術研究所四輪R&Dセンター 井上 雅志氏HEV,EVの駆動・発電用モータに使用されるNd2Fe14B焼結マグネットは高い磁束密度を有し、モータの高トルク化、小型化に貢献している。Nd2Fe14B焼結マグネットは、保磁力を向上させるためDyが添加されているが希少な希土類元素であるうえ、産出地が限られているため近年価格が高騰している。したがって、Dy 使用量を低減しても減磁特性を維持する技術が求められている。
今回、Dy使用量を少しでも多く削減するために、JMAG電磁界解析により開発対象となるモータの減磁領域を特定し、マグネットに必要な保磁力を定量化した。この結果より、必要な部位に最小限のDyを用いることを開発コンセプトとした部分拡散法によるレアアース低減マグネットを開発し、モータ特性評価において従来マグネットと同等の減磁特性を示すことを実証した。
Vibration Optimization of Concentrated Stator and IPM Rotor
Emerson Hermetic Motor Section Manager Alvin Lee氏Motor vibration is very important for hermetic motor application, especially for concentrated stator and IPM rotor design, which have both higher efficiency and higher vibration. To optimize motor vibration in full speed range, the magnetic radial force harmonics should be considered as the root cause. JMAG is applied to calculate and reduce the motor radial force harmonics. In the end, the comparison of original and optimized sample test result proves the JMAG optimization work is reliable and effective.
HILS環境におけるIPMモータのシミュレーション
株式会社東芝 生産センター 制御技術センター 研究主務 鈴木 信行氏近年、エアコン、洗濯機に代表される家電機器では高効率化、或いは低振動・低騒音化等の性能向上に関する技術開発が進められている。
その中で省エネや静音化のキー技術であるモータ開発に、マイコン・インバータ・モータをモデル化しシミュレーションを活用する試みが始まっている。
そこで、MATLABとJMAG-RT、リアルタイムシミュータを用いてIPM(Interior Permanent Magnet)モータをシミュレーションした内容を紹介する。
磁気式回転角度センサの高精度化実現の為の効率的な3次元最適化設計手法
多摩川精機株式会社 技術品質統括部 技術管理課 工学博士 小島 隆臣氏磁気式回転角度センサは、ハイブリッド自動車、新幹線、航空機、工作機、等に幅広く用いられています。その検出原理から歯車式磁気エンコーダ、巻線式レゾルバ、シングルシン、等に分類されます。これらの磁気式角度センサの開発において、JMAGを用いて効率的に高精度化の目標に対して最適化に取り組んだ事例を紹介します。
近年3次元CADとJMAGのダイレクト連携を用いた、最適化設計手法が活用されてきています。3次元でないと正確に解くことが出来ない対象については、膨大な時間をかけて最適寸法を探査する必要がありました。
この問題を解決するために、JMAGの2次元断面解析機能を有効に利用し、2次元と3次元の解析結果の差異を分析した後3次元解析と連動させることにより、高速で効率的な最適化解析を行いました。
ミツバにおけるJMAGの運用紹介
株式会社ミツバ 技術開発部 技術開発第一課 チームリーダー 高草木 竜一氏磁場解析はモータ設計にとってなくてはならない強力なツールとなっている。
しかし、工数不足のため全てのモータ設計者が解析ソフトウェアのオペレーションをマスターできる状況ではない。そこで、モータ設計者が手軽に磁場解析を行えるように社内構築したシステムと、その運用状況を紹介する。
また、シミュレーションのカット&トライを自動化し、更なる生産性向上を狙った最適化手法との連携の取り組みについても、幾つかの事例を用いて紹介する。
HEV・EV用モータ初期設計自動化システムの開発
スズキ株式会社 四輪電動車設計部 第5課 先行開発チーム 青山 真大氏近年の加速的な輸送機器の電動化に伴い、電動車両駆動モータに要求される性能は複雑さを極めてきている。限られた工数の中で効率的にHEV・EV用モータ開発を行う上でCAE解析は有効的なツールであるが、同時に高度な解析スキルが必要で、解析者のレベルによらず安定した高度な解析結果が求められる。また、材料を変更した場合のモータ性能への影響や製造技術と性能との相関を解析専任者以外でもラフに見ることができるシステムが望まれている。
上記のようなモータ初期設計段階での課題に対し、(株)JSOLと共同で設計自動化システム開発に取り組んでいる。今回、本システムの開発事例を紹介する。
高速モータの電磁界解析事例紹介(JMAG-GPUソルバを用いた事例)
株式会社島津製作所 航空機器事業部 技術部 主任 光岡 大輔氏近年、数値シミュレーション分野における計算の高速化手法の1つとして、GPU(Graphic Processor Unit)による援用計算がある。
今回は、遠心コンプレッサ用高速モータを対象に、JMAG-GPUソルバーを用いた電磁界解析事例について紹介する。
スキューつき永久磁石モータの特性改善
株式会社SIM-Drive インホイールモータ開発部 モータ開発室長 遠藤 研二氏インホイールアウターロータモータによる4輪ダイレクトドライブの車を開発している。
モータの脈動トルクがそのまま車輪に伝わり、乗り心地に影響するので、永久磁石モータ特有の脈動トルクを下げるための措置をいろいろ模索してきた。
今回はそれらの措置の中から、コアや磁石の形状、スキュー角度や段数などを2D、3D解析を駆使しつつ追及してきた経緯を紹介する。
JMAG-SuperExpressによる磁石の渦電流損解析
三菱電機株式会社 姫路製作所 EM設計グループ 茅野 慎介氏モータに埋設された磁石内部に生じる渦電流損の解析事例について紹介する。
IPM(埋込磁石)構造のモータでは、磁石コスト削減のため磁石の渦電流損を低減することが重要な課題となっている。従来は磁石の渦電流損解析を行う際、メッシュモデル作成や条件設定、長い計算時間に莫大な労力を費やしていた。今回、JMAG-SuperExpressの導入により単純な操作で解析が実施でき、計算時間も大幅に短縮されたので報告する。また、解析精度についても一般的な3D-FEM解析と比較検証したので紹介する。
トラクション用途向けSRモータ開発へのJMAGの適用
日本電産株式会社 車載事業本部 開発第2部 牧野 祐輔氏マグネットを使用しないSR(Switched Reluctance)モータのシミュレーションによる磁場解析事例についてご紹介します。当社ではすでに車両用トラクションモータへのSRモータの適用に取り組んでおり、実機検証の段階に進んでおります。このモータにおけるJMAG解析と実測の性能比較と、モータ振動源となるトルクリプルの改善事例についてご説明します。
デジタルAV機器の電磁界解析
パナソニック株式会社 AVCネットワークス社 技術統括センター デジタルマニュファクチャリンググループ チームリーダー 房安 浩嗣氏デジタルAV機器開発では、製品の高性能化・高機能化・小型化が進展しており、電磁界にまつわる設計課題に対する設計難易度が向上してきている。この電磁界問題に対して、数値解析による取り組みを行っている。
本講演では、DSCのLCDパネル開閉部における磁気センサーの磁気回路設計事例を中心に、電磁界解析技術の適用について紹介する。
磁界CAEを用いたアドバンストキーレス開発
マツダ株式会社 電子開発部 シニアスタッフ 吉田 俊秀氏車の利便性を高める商品として、アドバンストキーレスシステムやイモビライザシステムなどの、磁界通信を用いたシステムの導入をマツダは進めてきた。これらシステムの通信性能を確保するためには、磁界送信用のコイルアンテナ(以下LFアンテナ)を、車両の適切な場所にレイアウトする必要がある。従来は、試作車を用いて実験的にLFアンテナのレイアウト設計を行ってきたが、試作車レス開発に対応すべく、バーチャル評価による通信性能開発が必要となってきた。今回、磁界シミュレーション(以下CAE)技術を用いて、これらシステムの通信性能を机上で検証可能な技術を開発した。
残留磁場による吸引力解析 ~実体との相関性確認~
臼井国際産業株式会社 機能品製造部 初期管理課 篠崎 美晃氏通電時には、コイルにて発生した磁力により可動弁を引き付け、非通電時には、可動弁に付随しているバネ力により離れる特性の可動弁を設計しています。
通電時に発生する吸引力については、解析結果と試験結果とで相関が取れています。非通電時に発生する残留磁力の影響も解析で確認出来れば、解析上でより良い形状検討を決めることが出来ると考え、解析方法を検討しました。
モーター制御開発の為の高精度モーターHILS及びRCP
dSPACE Japan 株式会社 技術部 部長 宮野 隆氏モーター制御開発を効率良く行う為にHILSは非常に有用である。しかしハイブリッド車両等に使われるモーターをHILSでシミュレーションする為にはより正確なモーター、インバータのモデルを高速に演算する必要がある。dSPACEではカスタマイズ可能なSimulinkライブラリ(ASM EC Lib)及びFPGAのライブラリ(XSG EC Lib)を用意している。またJMAG-RTからFPGAにインポートする事により正確なモーター特性を実現する事が可能である。
電子システムの理想:SaberRDおよびJMAG-RTを用いたモーター駆動システムのケース・スタディ
Synopsys, Inc. Saber Product Line
Senior R&D Engineer Alan Courtay氏
Business Development and Consulting Services Manager Kurt Mueller氏電子化が進む今日の社会においてモーター駆動システムが果たす役割はその重要性を増しています。理想的なモーター駆動システムのための制御機構の迅速な開発とテストは第一歩に過ぎません。モーター駆動プロセスにおけるシミュレーションの真の価値とは、最終製品の重要な側面、すなわち制御性、安定性、効率性、およびロバスト性に影響を与える物理現象の正確なモデルリングとシミュレーションを実行できる点にあります。本発表では、シノプシスのモデルリング・ソリューションSaberRDとJMAG-RTを使用したモーター駆動システム開発をご紹介します。ますます複雑化するモーター駆動システムのフィジカル・モデリングが示すシステム動作特性から、モーターシステムと電子システムが相互に影響を与える動作特性を制御システムのレベルから詳細な電子システムのレベルまで把握し、デザインを探求します。
Multi-physics simulation between JMAG and Abaqus, and its applicability to three-field simulation of cell phone speaker acoustic response
Dassault Systemes SIMULIA Brad Heers氏For many classes of EM problems, solving “only” the EM portion of the problem is not sufficient for the most accurate solutions-often additional physics must also be considered in order to be truly predictive. In particular, a number of interesting engineering problems may required structural computations that are beyond the capability of JMAG to solve on its own. This talk discusses recent advances that allow users to couple the field physics of both JMAG and Abaqus, and discusses various engineering problems which can be solved through this collaboration. A user example of a cell phone speaker is demonstrated, with a focus on three-field coupling between electro-magnetic (Lorenz) forces calculated with JMAG and the structural and acoustic regimes calculated within Abaqus.
【W-01】知りたい!JMAG-Designer Ver.12の新機能~何ができるようになったのか~
「JMAGはこんなこともできるのか」と驚かれた経験をお持ちの方いらっしゃいませんか?
本セミナーでは、最適化、コイルエンド作成機能、損失解析機能などVer.12の特徴的な新機能をデモンストレーションを交えてご紹介いたします。探していた、求めていた機能に出会えるチャンスです。皆様のご参加をお待ちしております。
また、本ワークショップでは意見交換の時間も設けています。「こんな事で困っている」「こんな使い方をしている」「こんな機能が欲しい」といったご意見を頂き、新たな使い方のヒントを得て頂く場にしたいと考えております。
(定員:100名)
【W-02】欲しい解析結果が簡単に得られるJMAG-VTB
JMAG-VTBは、多様なアプリケーションの多様な解析目的に対してモデルをセットするだけで解析できるツールです。JMAG-VTBでは、複雑な解析もシナリオを選択するだけで簡単に結果を得ることができます。また、解析ワークフローをシナリオとして登録することで解析ノウハウを展開することもできます。
本セミナーでは、JMAG-VTBのコンセプトと使い方を多様のアプリケーションのデモでご紹介致します。是非とも皆様の解析にJMAG-VTBを活用して頂きたいと思います。
(定員:100名)
【W-03】JMAG-Designerを100%使いこなす
JMAG-Designerをご使用の皆様、またこれからご利用になられる皆様。JMAG-Designerは何ができて、どのように使えるのかご存知でしょうか。
今回、改めて、Designerの機能に焦点を当て、お薦め機能のご紹介を軸に、Designer機能全般を視野に入れ、開発者が直にみなさまとお話させていただきます。
こんなことはできるの?など、様々なご質問を含め、JMAG-Designerに少しでも興味、疑問をもたれていらっしゃいましたら、ぜひご参加ください。
(定員:100名)
【W-04】簡単高精度!モーター設計支援ツールJMAG-SuperExpressのご紹介
JMAG-SuperExpressは形状や巻線、回転数などのパラメータをテンプレートに沿って入力するだけで、モータ設計・評価を迅速に行える設計ツールです。
解法に高精度な有限要素法(FEM)を用いていますので、結果も高精度に得られます。
本セッションでは、具体的な操作方法を交えてJMAG-SuperExpressの利用方法をご紹介いたします。明日からでもJMAG-SuperExpressをお使いいただきたい方、是非ご参加ください。
(定員:100名)
【W-05】モータ設計について語ろう その2-どうやってJMAGを使ってモータ設計をするか-
昨年に引き続き、モータ設計について熱く語れる場をご用意いたしました。
今年はJMAGを使ったモータ設計の実演を通して、設計の考え方や結果の見方についてお話しようと思います。
設計者のみなさまにもご自身のコダワリや普段考えていることを個人の立場で語っていただければ幸いです。
昨年参加してくださったみなさまはもちろん、初めての方のご参加もお待ちしております。
(定員:30名)
【W-06】マグネットレスモータ解析の現状と課題
永久磁石モータの代替の候補の一つとしてスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)、誘導電動機が注目されています。SRモータは非線形性が強く、振動・騒音が生じやすいモータで、その設計、対策のためには磁界解析が欠かせません。また、誘導電動機は効率規制により従来の誘導電動機の設計を見直す必要が出てくる可能性があります。ここでは解析と測定とを比較した事例を用い、その解析方法を紹介します。また、皆様の技術課題やJMAGへの要望などお聞かせください。
(定員:30名)
【W-07】電動機の振動騒音解析への取り組み
電動機の振動騒音低減に対する開発ニーズは高まっており、解析による低減設計が期待されていますが、電磁界-振動騒音の連成解析にはまだまだ課題が残っているのが現状です。
このワークショップでは、これまで、芝浦工業大学、エルエムエスジャパン、JSOLの三者共同でおこなってきました電動機の振動騒音解析への取り組みについてご報告させて頂きます。
皆様からも振動騒音解析に対するご意見やJMAGに対する要望を頂きたいと思います。
【W-08】JMAG-RTセミナ~高精度・高セキュアなモータモデルを目指して~
JMAG-RTは、JMAGが提供するSILSやHILSで使用可能な高精度モータモデルです。
JMAG-RTを使用すると、実測と同等の精度のモデルを使用したMBD開発が可能になります。
本セミナでは昨年に引き続き、JMAG-RTの性能を100%引き出すモータモデルファイルの作り方やモータの特徴を生かして効率よく処理を行わせるための設定方法をご紹介いたします。
また今年は、実際に運用する際に必須の課題となってくるモデルのセキュリティにも視野をひろげ、「いかにセキュアかつ使いやすいモータモデルをつくるか」について実際にご利用いただいている皆様やSILS/HILSベンダの皆様とともに考える時間も設けます。
JMAG-RTに興味があるという方から使いこなしていらっしゃる方まで、制御システム設計者からモータ設計者まで、さまざまな方のご参加をお待ちしております。
【W-09】Ver.12 最適化機能のご紹介
Ver.12でJMAG-Designerに最適化計算機能が追加されます。この機能は簡単な設定で形状最適化などが可能です。本イベントではデモを交えて設定方法から結果評価までご紹介します。
本イベントにご参加頂きます皆様から、普段の設計・開発で行われています最適設計についてご意見を伺い、JMAGに求められる最適化計算の今後の改良につなげていきたいと考えております。
(定員:60名)
【W-10】パラメトリック機能活用のキモ
JMAG-Designerにはパラメトリック機能があり、多ケースの計算が効率よく処理できます。本セッションでは、どういう場面でパラメトリック機能を活用すると、設計検討のプロセスが効率化できるかをデモを交えつつご紹介いたします。また、ご参加いただきます皆様の検討プロセスを伺い、よりよい活用法を提案させていただければと思います。まだ機能を使ったことがない方、すでに使っている方もさらなる業務効率化のために是非ご参加ください。
(定員:60名)
【W-11】今よりももっと高精度・高速な電磁界解析を実現するために~JMAGのメッシュ生成方法と、解析技術を考えましょう~
解析の精度、速度を向上させたい方、ご参加ください。
JMAGには、解析対象やその目的に応じた自動メッシュ生成方法、ならびに解析技術を搭載しています。それらを上手く使うことで、解析の精度・速度は大きく改善することができます。
本セッションに参加することで簡単に解析速度・精度を向上させることができます。
(定員:60名)
【W-12】最新ポスト処理機能を用いた解析結果の評価技術
CAEが便利になっても結果に対する最終判断はユーザーが行わなければならない、ということは今後も変わらないと思われます。
すなわち、どんなに正しく解析を実行しても、結果を正しく理解し、活用できなければ意味がありません。また、結果の妥当性評価も重要です。
本セッションでは、最新の各種ポスト処理機能をつかって解析結果の分析と解釈、評価の方法についてご紹介いたします。
(定員:60名)
【W-13】形状エディタを100%使いこなす
解析業務の第一歩は形状データを用意するところから始まります。JMAG-Designerには2D/3D形状エディタが搭載されており、複雑な形状を作ることが可能です。
さらに幾何拘束などの機能を使うことで寸法を変更しやすい形で作ることができます。
本セッションではさまざまな形状の作り方、効果的な拘束のつけ方、コイルエンドなどテンプレートの使い方についてハンズオン形式で紹介します(ご参加の方、PCをご持参ください)。
(定員:10名)
【W-14】電磁界解析における材料特性、特に鉄損のモデリングについて
電磁界解析の精度を左右するという点で、材料のモデリングは非常に重要です。中でも鉄損は機器の効率を決める上で重要なファクターで、磁界解析で精度よく見積もりたいが、一方で磁界解析ではなかなか精度が得られない、と感じている方は多いと思います。
ここではJMAGの鉄損の解析手法および事例を紹介し、鉄損の解析結果が実際と合わない場合の要因を分析します。また、JMAGの材料モデリング、鉄損解析に関する開発計画を紹介します。開発計画に対して皆様のフィードバックをいただければと思います。
(定員:60名)
【W-15】誘導加熱の解析機能を使いこなす
v12では誘導加熱解析のために多くの機能が追加されています。本セッションでは新機能の紹介とともに誘導加熱に関する機能を一通りご紹介します。単なる機能紹介にとどまらず、解析を効率よく行うノウハウを事例を交えて紹介します。
これから誘導加熱解析を検討されている方、更に精度を上げた解析をしたい方、是非ご参加ください。
(定員:20名)
【W-16】CAEは大型変圧器の課題をどこまで解決できたのか?~現状とこれから~
大型変圧器の開発では、大容量化、省スペース化、低損失高効率、静粛性など様々な課題がある一方で、試作による検証はコスト的に困難といわれています。
有限要素法に代表されるCAEの利用は試作に取って代わる有望な検証手段ですが、現状のCAE技術は変圧器の課題に対して、どのような解決または方向性を示してくれるのでしょうか。また現在のCAE技術の限界はどこにあるのでしょうか。
本セミナでは、大型変圧器の抱える課題に対して、現在のCAE技術がどのようなソリューションを与えることができるかを示します。さらに、JMAGの大型変圧器解析への取り組みを通して次のソリューションの方向性を示します。
(定員:30名)
【W-17】連携・連成機能を用いたマルチフィジックス解析~他CAEソフトとどうつなぐか~
電気機器設計は磁気設計の要求だけ満たすだけでは十分ではなく、熱的な影響、構造的な要求も満たさなければ成りません。そのためJMAGでは、構造解析ソフト、熱流体ソフトなどをつかった連携機能によりマルチフィジックス解析を実現しています。本セッションでは連成・連携解析機能を用いたマルチフィジックス解析を事例を交えてご紹介します。
設計を多面的に評価するためにシミュレーションを活用したい方・他ソフトとの連携を検討されている方、ぜひご参加ください。
(定員:30名)
【W-18】JMAG-Expressの全て
モータ設計ツール、JMAG-Express Publicはご利用者の声をもとに開発をしています。本ワークショップでは、隔月で皆様にご協力をいただいているアンケート結果をご紹介した後、今後開発すべきことをディスカッションさせていただきたいと存じます。
- ワークショップ:
- JMAGユーザー会では、第一線でご活躍されているご講演者の方々に様々な分野の情報を発信をしていただくことはもちろん、講演以外の企画も充実させ、皆様にとって楽しくてためになる、有意義な時間を過ごしていただきたいと考えております。
そこで、昨年好評をいただいた分科会・JMAGセミナーをさらにパワーアップしてお届けいたします。
前半はそれぞれのテーマに沿ったセミナーを聴講いただき、後半は質疑応答や、ポスターを見ながら技術交流や情報交換などを行うことができます。
JSOLからの情報だけではなく、参加者の方と解析技術の方向性や、JMAGへの機能要望などを自由にお話しいただき、皆様にとって有益な情報の共有、ネットワークづくりに役立てていただきたいと考えております。
ワークショップにより参加人数が異なります。お早目にお申込みください。
尚、ワークショップごとにポスターを作成しています。ご参加いただけないワークショップについても、当日5階ポスター会場でご覧いただくことができます。
- パートナーセミナー:
- JMAGテクニカルパートナー様から、各分野における最新技術に関してご講演いただきます。
ご発表いただくテクニカルパートナー様
・dSPACE Japan 株式会社
・Synopsys, Inc.
・LMS International
・Dassault Systemes SIMULIA
※プログラムは変更になる場合がございます。予めご了承ください。
※ワークショップは、応募者多数の場合、お申し込み後も人数調整をさせていただく場合がございます。
※同業他社及びその関係者の方は、お断りさせていただく場合がございます。予めご了承ください。
※記載されている製品およびサービスの名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。