2015-12-10
2015-12-07
2015-12-04
2015-12-03
2015-12-02
2015-12-01
2015-11-30
2015-11-27
2015-11-26
2015-11-25
2015-11-18
ご参加いただきありがとうございました:ユーザー会スタッフ一同
開発ボードには沢山のご要望を記載いただきました。
いただきましたアンケートと共に一項目、一項目吟味させていただき、次のバージョンの開発に反映させてまいりたいと思います。
JMAGユーザー会は参加者の皆様から、人と技術が集う場として高い評価を頂いております。これもひとえに、講演者の皆様、出展社ならびに参加者の皆様のお陰と心より感謝申し上げます。この場を借りて御礼申し上げます。2016年も12月の開催を予定しています。
よりよい技術談義の場となるよう企画開始です。どうぞご期待ください。
二日間、じっくりとJMAGの世界に浸ってください:JMAGスタッフ
皆様参加ご準備の方はお済みでしょうか?参加証を忘れずにお持ちください。皆様のおかげで、今年も40近い講演を準備させていただくことができました。私の手元には一足先に刷り上がった講演予稿集が届いております。私もいまから講演を聴くのが楽しみです。皆様も二日間、じっくりとJMAGの世界に浸ってください。明日は9:30に受付をオープン致します。
一人でも多くのお客様とお会いできること楽しみにお待ちしております。
中国ユーザー会も盛況。日本でも!:株式会社JSOL 佐野 広征
ユーザー会は2日間ありましたが、そのうちの一部屋を1日いただき、JMAGユーザー会 を行いました。
今年は60名を超える参加者があり、過去最高となりました。中国のユーザー会には毎年参加しておりますが、常連の方も増え、コミュニティができあがりつつあるのを実感しています。
また、電磁界解析を学ぼうとする意欲やソフトウェアの活用にも積極的で、今年も最適化やマルチフィジックスの解析事例などレベルの高いユーザー講演もありました。中国の電磁界解析事情として、みなさん学生時代などにいろいろなソフトを体験されており眼が肥えています。
また、情報収集にも熱心かつ向上心も高く、ユーザー会で受ける質問はなかなか手ごわいものがあります。
例えば、「JMAGでヒステリシスモデルが使えるということで、自分たちでデータを測定してみた。でも、なかなか精度のよいデータが測定できない。どうしたらいいか?」などです。
何でも試してみようという意欲はすばらしいと感じるところです。そんな感じで、ユーザー会が開かれると休憩時間などはみなさんそれぞれお互い情報交換したり挨拶したりと横のつながりも見えます。
これはまだ人数が日本のユーザー会に比べると少ないからかもしれませんが、ユーザー会でいつも見る人同士ご挨拶、という雰囲気が日本でも作れればと思います。毎年この時期は各所でユーザー会があり、テンションがあがり続けた状態で日本のユーザー会になります。
来週ひとり変なテンションにならないよう、ここで一度落ち着いて冷静にならないと思う今日です。
ワークスーテションで一晩で終わらなかった量の計算を、昼休み中に実行させることも可能です
:SCSK株式会社 五味氏
最適化計算もその取り組みの一つですがパイパフォーマンスコンピューティングによる検討もユーザー会の中で報告いただきます。上記を効率良く行うためにはハードウェア環境や分散処理システムの整備などがキーになります。今回は、SCSK株式会社 五味氏にクラスタシステム運用のコツに関して質問を投げかけてみましたので紹介します。
SCSK株式会社 五味氏Q1: CAE向けのクラスタシステムというと導入/利用に敷居が高いような気もします。上手に運用するコツはありますか?
たしかに、クラスタシステムは見た目がごつく、専用の設置場所が必要になるなど、手元にワークステーションを置いて計算するよりも敷居が高いのも事実です。しかし、一方で、クラスタシステムには多くの導入メリットがあります。
この導入メリットを正しく理解することで、クラスタシステムを上手に、かしこく運用できるのではないか、とおもいます。メリットの第一は、計算が速い、ということです。
これはいうまでもありません。
また、意外にイメージされていないのが、共有して利用しやすいという点です。
これはクラスタシステムに内包されている、ジョブ管理システムというソフトウェアによって実現しています。
ジョブ管理システムは、ユーザーのひとつひとつの計算を、「ジョブ」という単位で管理し、計算リソースの空きを見ながら、計算効率が落ちないように、順番に実行していきます。
「ジョブ」を実行する順番をアレンジして、「先にはじめた人から順番に」や「各ユーザーの計算量を均一に」などを考慮して、その順番に「ジョブ」が実行されるように管理してくれます。
クラスタシステムは共有するシステムですので、使ってもらいやすいシステムであることも、運用する上でのキーポイントになるでしょう。
近年、ジョブ管理システムを、Internet Explorerなどのブラウザで行なうかたちが増えてきました。これによりユーザーは、クラスタシステムでの計算実行をマウス操作で行なえるようになっており、クラスタシステム利用の敷居を下げる効果があります。
ほかにも、「だれが、どのくらい利用したかを追跡できる」、「24時間稼働に耐える耐久性」、「部品が壊れても、ハードウェア管理機能で、どこか壊れたか教えてくれる」など、クラスタシステムのメリットはさまざまですが、そのどれかによって劇的に業務効率があがるのであれば、上手に運用している、といえるのではないでしょうか。
Q2: 分散処理システムを利用することでどの程度のパフォーマンスが期待できますか?2次元計算ではオーバーヘッドが大きいイメージがあるのですが
たとえば10分程度の計算のために、クラスタシステムを導入しよう、ということはないでしょう。
ファイルをクラスタに転送して、計算を実行して、結果ファイルをまた転送して、という時間がオーバーヘッドとなり、結果を得るまでの時間は、ワークステーションで実行するよりも長くなってしまいます。
しかし、この計算を10,000パターン計算してはじめて求める答えがでる、ということですとクラスタシステムによる劇的なパフォーマンス向上を見込めます。
大量のファイルを一気にクラスタに転送して、並行でいくつもの計算を実行させ、集計もクラスタでやってしまうことができますので、ワークスーテションで一晩で終わらなかった量の計算を、昼休み中に実行させることも可能です。
しかも、その操作をウェブブラウザで、マウス操作のみでできるようにすることも可能です。
詳細は、12月9日午後の「(パートナーセミナー5)PCクラスタを使ったJMAG並列実行環境」で、JMAG計算時のパフォーマンスと併せてご紹介いただきます。
是非お立ち寄りください。
米国ユーザー会議から:株式会社JSOL 小川 哲生
Motor city ことデトロイトの近郊において、10月中旬の2日間、米国ユーザー会議が開催されました。おかげさまで米国でもJMAG は着実に広がりを見せつつあり、ユーザーイベントも今回で3回目を数えます。米国ユーザー会は、参加者数こそまだまだ日本のユーザー会の比ではありませんが、イベントとしての活気と参加者の熱意では本家に全く引けをとりません。初日はTechnical day として、特に関心の高い技術テーマについて、ソリューションの紹介と関連技術の説明を行いました。解析の高精度化といった原理的なトピックスから、マルチフィジクスや設計最適化など先進的なトピックスまで幅広いテーマを取り上げましたが、いずれも一方的な情報提供に留まらず、参加者の皆様から具体的な質問やフィードバックを多くいただき、私たち開発サイドにとっても現地ユーザーの電磁界解析への期待内容を教えていただくよい機会となりました。続く2日目には事例発表として、6つの企業・研究機関からご講演をいただきました。ミシガン州立大学やGeneral Motors など米国を代表する組織からご講演をいただき、JMAG が現地のプロジェクトや大学教育の現場にも浸透しつつある状況を覗うことができました。講演内容にも技術面での先進性はもちろん、それを解析するJMAG への期待が盛り込まれた充実した発表となっていたと感じます。米国はチャンスを創る国と言われていますが、このユーザー会においても、その場に居る参加者とスタッフ皆が互いに意見を重ね合いながら、テーマへの理解を進め吸収しようとする雰囲気に溢れていました。さぁ、次は私たちの番です。
皆さんの積極的なご参加を通じて電気機器設計と解析技術を更なる活況に導けるよう、一緒によい2日間を創り上げていきましょう!
JMAGユーザー会は年間通じて日本だけでなく、台湾、北米、中国、欧州、韓国などで開催しています。
:株式会社JSOL 鈴木 雄作
この場をお借りして、今年各国で行ったユーザー会の様子を御紹介します。トップバッターは台湾です。去る8月25日に JMAGユーザー会 を台北のGIS NTU Convention Centerにて 開催しました。当日は、大学や電機機器メーカ等からおよそ70名参加いただきました。
台湾でのユーザー会は大学、先生だけでなく学生の参加が多いことが特徴の一つです。講演に加えて、企画として昨年の日本のユーザー会でも展示した開発ボードに要望、課題などを書き込んでもらいました。
開発ボードへのフィードバック
材料データに対する要望として保磁力分布磁石のデータベース化をお受けしました。このように各地で得られた意見、フィードバックに丁寧に耳を傾けながら、次期バージョンの開発項目を決定しております。
日本のユーザー会でも更新した開発ボードを展示いたします。全てのリクエストになかなかお応えはできませんが、特に重要と思われる項目に関しましては、繰り返しお知らせいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
260mm×190mm×84mmはモータHILSに特化したシステムです
:ディエスピーテクノロジ株式会社 尾崎 順彦氏
2日目の午後に JMAG-RTのセッション を設けており、セッションの中では2名の講演者の方からHILSの取り組み、実績を紹介いただきます。JMAG-RTセッションへの導入としてディエスピーテクノロジ株式会社尾崎氏より 最新のHILSシステムの紹介 を行っていただきます。
ここでは、これからHILSによる検証に取り組まれる方に向けて私が素人代表として質問をさせていただきましたのでその内容を紹介します。
ディエスピーテクノロジ株式会社 尾崎氏
鈴木:「HILSと聞くと非常に大がかりな設備投資が必要になると考えてしまうのですが、実際はどうなのでしょうか?」
尾崎氏:「従来、リアルタイムシミュレータを導入していたユーザーからすれば、HILS部追加でハードウェア投資は増加するものの大きな開きはないと思います。HILSを単に装置(例えば、デジボル)として検討しているユーザーにとっては、従来HILSは汎用的すぎ相当な設備投資と思われるでしょう。
従来HILSで特に深刻なのは、人的投資で、汎用的すぎてハードウェア、ソフトウェア、更にシミュレーションモデル構築までの対応が必要で、モータHILSを実現する場合でも、それなりの力も持つメーカーに限られていたのが現状だと思います。この度リリースしたモータHILSに特化したシステムですので、一般的なHILSの精度を保ったまま投資も少なく、手軽に小さく始めることが可能です。サイズも260mm×190mm×84mmとコンパクトですので机上での検証が行えることも特徴で、例としてデジボルを出しましたが、電源をONすれば、ユーザーがEXCELワークシートにデジボルに出力する信号の周波数や電圧を書き込んでいような感覚で操作できる特徴を持っています。」
鈴木:「モータHILSに特化したシステムとなると他のシステムとの連携など拡張性が気になるのですが」
尾崎氏:「確かに、このモータHILSは与えられた制御指令に基づいたモータ信号(電流など)を出力するだけですが、外部インタフェースとして、アナログ入出力、デジタル入出力を備えているので、モータに接続する負荷などを含めたモータHILSとしての拡張を例にすれば、この機能を使用して、PC、汎用リアルタイムシミュレータ、電子負荷、オシロスコープなどさまざまな装置からモータ負荷を取り込むことが可能です。
また、設備投資からみた拡張性としては、汎用コンピュータ使用感覚で操作でき、高価な測定器なみのコスト、狭占有区間で使用できることから、研究開発から検査工程までこの製品が拡張できるのではと思っています。」
当日のセミナーでは、JMAG-RTの空間高調波モデルを利用したHILS事例について紹介いただきます。
ディエスピーテクノロジ株式会社 尾崎氏のセミナー概要はこちら
・(パートナーセミナー6) 260mm×190mm×84mmボックスで動作するJMAG-RT
技術開発のテーマの実現に向けて我々は日々まい進しています
:株式会社JSOL たに浩司
師走を迎えようとするこの時期、弊社ではJMAGの新バージョンリリースに向けた製品開発・テストの追い込み、ユーザー会の準備と毎年のことながら大忙しです。今年のユーザー会の中でも新しく追加されたいくつかの機能についてご紹介いたしますが、弊社ではソルバー、メッシュ系の製品化の前段階として、技術開発のフェーズを設けております。技術開発のテーマを年度初めに決定し、実施計画を作成、その実現に向けて我々は日々まい進しています。
今年度は、①ソルバー高並列化技術の開発、②非線形高速化、③積層渦電流解析の高速化、④メッシュ制御性の向上、⑤拡張スライド機能の実用化、⑥ズーミング解析、⑦多目的最適化、⑧電界高次要素、⑨加工歪測定、⑩プリ応力、、、といったテーマを年度初めに計画しました。しかしながら技術開発にはやはり困難が伴うもの、なかなか思うように成果を得られなかったものもあります。
ユーザー会冒頭の山田による開発計画の中では、これら技術開発の状況が述べられます。技術が確立し製品化に至ったもの、ある程度見えてきたもの、漸く技術開発の環境が整い始めたもの、暗礁に乗り上げているもの(頭が痛い)、、、様々です。それぞれどのような状況にあるのか、当日会場にお越しいただきご確認いただければと思います。また、進捗の思わしくないものについては、「これなんとかしてほしい!」などのご意見等を頂けましたら幸いです。
ユーザー会にはこれら担当者も参加いたします。是非色々なディスカッションさせて頂ければと思います。
JMAGユーザ会の歩き方” を紹介します:
株式会社JSOL 五十嵐 智美
JMAGユーザー会では様々な企画を開催します。
JMAGが提供する企画を最大限に楽しむための “JMAGユーザー会の歩き方” を紹介します。まず、受付を済ませたら「ポスター展示」を楽しんでください。
今のJMAGについての技術情報を短い時間で得ることができます。
JMAGの開発者や技術者が会場に常駐しているため、疑問点や解析のコツなど、ポスターを見ながら質問できます。
昨年までとは違い常設展示となるので、じっくりとすみずみまでご覧いただけます。ポスター展示のそばに掲載する「開発計画ボード」は、これからのJMAGについて参加者と語り合う場です。
ボードに早く開発してほしい機能、不足している機能などを書き込んで未来のJMAG作りに参加してみませんか?
同じフロアでは「パートナー展示」も楽しむことができます。
プレミアムスポンサーの株式会社日本HP / SCSK 株式会社ブースでは、エンジニアリングワークステーションによる実演を予定しています。
会場に入られる前に、ぜひ展示会場にもお立ち寄りください。
待ちに待った講演。1日目の目玉、基調講演には北海道大学 五十嵐教授に登場いただきます。
「電磁界解析を用いた最適設計」と題した電磁界解析を用いた最適設計についての発表を楽しみましょう。
最適化の基本原理だけでなく、位相最適化による概念設計を含む電気機器設計の分野での応用事例について学べます。
さて、コミュニケーションの時間では「セミナー」を楽しむこともできます。
JMAGの最新機能や便利な使い方についての情報を得ることができます。
知らなかった便利な機能は、熟練レベルに関係なく好評をいただいております。
当日参加もできるように検討中です、お楽しみに。
さらに、今年も好評の「技術相談コーナー」を用意しました。
日頃の疑問解決に役立つ場所、操作方法について確認できる場所としてお役立てください。
12月にリリースするJMAG-Designer Ver.15.0の気になる機能は「デモコーナー」で実際にお試しいただけます。
どちらも登録制ではありません。JMAGの開発者や技術者に直接話しかけてください。ホワイエにてお待ちしています。
1日目の最後は懇親会です。
スタンプラリー抽選会もありますので、お酒を片手にいろいろな人と技術課題について語り合える場として利用ください。
2日目は名札をお持ちの場合、直接「モーニングセッション」会場に入ることができます。
講演開始までの待ち時間、1日目に見逃したパートナー展示やポスター展示を眺めるのもよいのではないでしょうか。
2日目の目玉、基調講演は、University of Glasgow T.J.E. Miller名誉教授に登場いただきます。
「The Electric Machine Designer in the 21st Century」と題したモータ設計と 設計ツールのこれからについての発表を楽しみましょう。
長年培われてきたモータ設計と設計ツールのご経験を元に、モータ設計支援のためにソフトウェアが果たすべき役割、日常的かつ実務的に利用するような ツールのあり方についてご提言いただきます。
ユーザー会最後を飾るのはJSOLの「JMAGへのユーザー提言とJSOLの回答」。
2日間に渡る様々な企画や講演を振り返ります。
最後に、会期中のビデオ、カメラ、携帯電話等での撮影、テープの収録は完全禁止とさせていただいております。
十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。
私たちがどこを目指してどのような技術開発と製品開発をしているのか
:株式会社JSOL 山田 隆
それから、今年の夏前後に 当サイトのコラム で損失解析について書かせていただいたのですが、それについても皆さんとお話ができればと思い、パネルを準備しています。特に、”わかりにくい”と評判だったプレイモデルを中心にまとめています。読んでも分からず、メールで質問するのも面倒、と言う方、是非、直接お越しください。クレームお受けいたします。正直なところ、改めて読み直してみると、自分でも「?」というところがあり反省しつつ準備をしております。
コラムには書けなかった損失解析の課題についても追加展示する予定です。こちらについてもご覧いただければと思います。
それでは皆さん12月8日・9日、品川でお会いしましょう。
1日目午前 開発計画セッションの講演概要はこちら
・JMAG開発計画
当サイトのコラムはこちら
コラム:解析屋が見た損失評価 夏休み補講編(プレイモデルを理解しよう他)
多くのお客様が100回から200回程度の計算回数で最適化計算を行っています。
:株式会社CD-adapco 松村氏
同時に最適化セッションも設けており、三名の方に最適化に関する講演を行っていただきます。加えて、パートナーセッションでは株式会社CD-adapco 松村氏から設計探査、設計最適化の話をしていただきます。
ここでは、私が勝手に抱いている最適化のイメージ・疑問を松村氏に投げかけたときの回答の一部を紹介させていただきます。
数々の失礼な質問にも真摯にご回答いただきました。講演を聴いていただく前の準備体操になれば幸いです。
株式会社CD-adapco 松村氏
鈴木:「最適化って胡散臭くないですか?」
松村氏:「最適化という言葉の語感があまりに強いため”魔法のツール”と勘違いされ敬遠されることがあります。最適化計算にも”できること”と”できないこと”がありますので、まずはその点を我々が正しくお伝えし、お客様にも正しい理解を持っていただくことが大切だと思っています。その”できること”を上手に活用いただくことで、現状よりももっともっと良い設計プロセスを構築していただくことができます。ですので、弊社のお客様にはただ単に”ツールを使ってください”ではなく、それぞれのお客様のニーズをヒアリングさせていただいたうえで”ツール・機能の最も効果的な使い方”を提案させていただくよう心がけています」
鈴木:「最適設計案が求まるとしても、それまでの時間がかかりすぎませんか?」
松村氏:「おっしゃっていただいたとおり、これまでの探査アルゴリズムでは3000回から4000回、場合によっては10000回を超える計算回数が必要と言われています。ですが、技術は進化しています。弊社の設計探査ツールHEEDSには我々が自己開発しているハイブリッドかつ自己学習型の探査アルゴリズムSHERPAを搭載しております。ケースバイケースですが、SHERPAが必要とする計算回数は約10分の1で、多くのお客様が100回から200回程度の計算回数で最適化計算を行っています。」
鈴木:「実験計画法を利用するなどして地道に設計案を追い込む方が手間は多くても結果近道なようにも思うのですが?」
松村氏:「”効いているパラメータに絞って最適化計算を効率化する”という発想かと思います。もちろん悪くないアプローチですが、実験計画法は線形性を仮定しているため、得られる感度は基本的に初期デザイン周りのみに有効です。非線形性の強い問題、つまり設計空間内で感度が一様でない問題には適さないアプローチです。これまでの探査アルゴリズムでは”設計変数を減らす”ということが推奨されていましたが、SHERPAでは扱える設計変数の上限が基本的にはありませんので、お客様には”気になる設計変数は全ていれてください”とアドバイスさせていただいております。極めて非線形性の強い自動車の衝突解析を使った最適化で484変数を250回の計算で解かれたお客様もいらっしゃいます。」
当日は、JMAGを使った最適化事例に加え、設計開発現場で役に立つ以下のテクニックも紹介いただけるとのことです。
- エンジニアとコンピュータがコラボレーションした探査(デザインインジェクション機能)
- CADモデルでの干渉エラーを大幅に削減するテクニック(準独立変数の上手な扱い方)
- 制約条件を使いこなし設計空間を効率的に探査するテクニック
株式会社CD-adapco 松村氏のセミナー概要はこちら
・(パートナーセミナー1) JMAGと設計探査ツールHEEDSを利用した設計最適化の新しい世界