講演の見どころ

セッションによる講演の絞り込みができます

データ駆動

製造ばらつきによるモータ性能への影響の調査 | ダイキン工業株式会社 宮里 航司 氏

永久磁石モータを対象に、磁石の寸法公差がモータ性能に与える影響についてご講演いただきます。
従来、モータを実際に組み立ててみなければ把握することが難しかった公差の影響を、設計段階で事前に評価しようという画期的な取り組みです。
多数の磁石に存在しうるさまざまなばらつきの組み合わせを考慮するためには、膨大な数のシミュレーションを行う必要があります。
JMAGのPSL(Power Simulation License)を活用した多数ケースの同時実行により、この検討を実現しています。

Key words: 磁石の寸法公差、ばらつきモード、PSL、多ケース
担当:仙波 和樹

超電導

電界と電流密度の非線形構成方程式を導入した実用高温超伝導誘導モータの電磁界解析と応用 | 京都大学 中村 武恒 氏

最高効率99.5%超を実証し、社会実装に向けた応用開発が進む高温超伝導モータ。
この研究開発を牽引する第一人者である中村先生は、効率をさらにコンマ数%向上させるためには、超伝導体特有の非線形効果を正確に組み込んだ解析が不可欠であるとお考えです。
本講演では、JMAGを用いて非線形特性を考慮した電磁界解析の結果や、試験結果との比較・議論をご紹介いただきます。
ベンダーに対しても率直なフィードバックをくださる先生ならではの視点から、JMAGによる超伝導シミュレーションの「現在地」が語られます。
次世代モータの開発に取り組む設計者はもちろん、高度な材料モデリング手法を模索する技術者にも、実務への確かなヒントを提供する必聴の講演です。

Key words: 高温超伝導、誘導モータ、材料モデリング、非線形解析
担当:渡辺 陽平

高周波

インダクタのフルウェーブ解析による広帯域インピーダンス特性評価 | 太陽誘電株式会社 寺内 直也 氏

本講演では、JMAGのフルウェーブ解析機能を活用し、MHz帯におけるインダクタの広帯域インピーダンス特性の評価事例をご紹介します。
最大の注目ポイントは、高周波帯域における「共振」を正確に捉えられている点です。 講演では、従来の等価回路法との比較、さらには実際の測定結果との比較も交えながら、本手法の有効性と実用性を分かりやすく解説いただきます。
高周波デバイスの設計において、従来の等価回路法では共振特性の予測精度に限界を感じている方や、シミュレーションと実測の乖離に悩まれている方に、ぜひ聞いていただきたい内容です。
フルウェーブ解析を用いることで共振現象を設計段階でどう捉え、精度の向上にどう繋げていけるのか、実務に直結する実践的なヒントが得られるご講演となっております。
ぜひ、ご聴講いただけると幸いです。

Key words: 高周波、広帯域、フルウェーブ、共振、変位電流、寄生容量、インピーダンス、Q値、インダクタ
担当:遠藤 瞭

仮想試作

6,000Nm級磁気ギヤードモータの設計および解析モデルの実機検証 | 三菱重工業株式会社 三舩 智也 氏

磁気ギヤードモーターの新規開発を進める上で、開発方針をシミュレーションの結果のみで決めた事例を講演内でご紹介いただきます。

磁気ギヤードモーターのロータポールピースに生じる渦電流の低減は、磁気ギヤードモーターの特徴的な課題の一つです。
この課題を解決するために、より詳細な3次元モデルでの渦電流計算を実施することで、対策案を見出し、実機でもその効果を確認すことができました。
実測で各部に発生している損失を切り分けるには限界がありますし、渦電流がどのように流れるのかをシミュレーションで可視化することは、対策案を検討する上でとても有効です。
設計や開発にシミュレーションをどんどん活用いただければと思います。

実機や実測に頼って、設計開発されている方は、シミュレーションベース設計を実現されている一つの実用事例としてぜひご参考にしていただければと思います。

Key words: 渦電流計算、3次元解析、並列計算、HPC、磁気ギヤードモーター
担当:服部 哲弥

NVH

JMAGによるFEM解析を用いた誘導電動機の電磁加振力発生に関する考察 | 株式会社アイシン 宮路 剛 氏

JMAGによる高精度な電磁界解析をもとに、車両駆動用の誘導電動機の電磁加振力の発生メカニズムとNV特性との関係について解説していただきます。
本講演では、ロータバー本数やロータスキューが電磁加振力に与える影響を電磁界解析と実機評価の両面から検証されており、電磁加振力の低減に有効な設計条件を紹介していただきます。
さらに、永久磁石同期機との比較や短節巻による改善効果まで踏み込んで詳しく説明していただきます。
モータのNV設計に悩まれている方にとって、多くの貴重な知見が得られる講演ですので、ぜひご聴講ください。

Key words: 誘導電動機、電磁加振力、NVH、ロータスキュー
担当:三輪 將彦

大規模最適化

The Next Generation of Rotor Design: Topology Optimization Meets Air-Pocket Design | Daimler Truck AG Daniel Romanowski 氏

大型トラック向け駆動用モータを対象とした、トポロジー+パラメータ最適化について講演いただきます。
パラメータ最適化は事前にパラメータ化された寸法などを設計変数として設定する必要があり、これは設計探査を行う設計空間を事前に絞り込んでしまっているということもできます。
今回のようにフラックスバリア部分にトポロジー最適化を適用することで、設計空間をより広く取ることができます。
設計空間が広くなることで、計算ケース数も多くなりますが、これをHPC環境を活用し同時実行数を増やすことで高速に評価すること、磁気設計だけでなく、減磁、強度設計も同時に進めることで手戻りを少なくすること、などを事例を通じて紹介していただきます。
結果、どの程度性能を向上させられたかについて、KPI(Key Performance Indicator)ごとに示していただきます。

Key words: トポロジー最適化、同時多面評価、高速化、HPC、大型トラック
担当:鈴木 雄作