JMAG-Designer Ver.23.1 リリースのご案内

2024-04-08 / 最終更新日:2024-04-25

2024年4月、JMAG-Designer Ver.23.1をリリースします。

JMAGは設計の自動化に向けて開発を進めています。そのために、Ver.23.1ではさらに機能を向上させています。

ここではVer.23.1における機能向上と新機能をピックアップしてご紹介します。

効率マップの生成速度が向上します。Ver.23.0に対して誘導機は平均2倍、巻線界磁型同期モータは平均10倍速度が向上します。効率マップ計算で特に時間のかかる誘導機と巻線界磁型同期モータを設計の初期段階の検討に含めやすくなりました。

多数ジョブの同時実行速度が向上します。1,000ジョブの同時実行では、Ver.23.0に対してパラメトリック計算では2倍、最適化計算では1.5倍速度が向上します。同じ実行時間でより広い設計空間を検討することが可能になったため、より網羅的に最良の設計案を抽出することができます。

JMAG-Expressにモータタイプとして同期リラクタンスモータが加わります。これにより、永久磁石型同期モータ、誘導機、巻線界磁型同期モータ、同期リラクタンスモータに対して、効率マップ、温度、応力の同時評価が可能になります。より多くのモータタイプに対応したことで、設計の初期段階における検討の幅が広がりました。

JMAG-RTにオープン巻線モデルが加わります。回路・制御シミュレータでオープン巻線モータの制御検討を行えます。JMAG-RTの適用範囲がさらに拡大しました。

ぜひ新しいJMAGをご活用ください。

注目機能

1. 次数低減効率マップの処理速度

誘導機と巻線界磁モータの設計初期段階の特性評価速度を向上しました。

効率マップ生成時間の比較効率マップ生成時間の比較

アルゴリズムの改良と描画処理の高速化により、誘導機は平均2倍、巻線界磁モータは平均10倍の速度向上を達成しました。

2. 同時実行ジョブ数が多いパラメトリック解析・最適化

設計空間が広く、1,000ケースを超える同時実行が必要となる最適化やパラメトリック計算の処理速度を向上しました。

100~2,000ケース同時実行時のCPU利用効率100~2,000ケース同時実行時のCPU利用効率

縦軸はどのくらいコアを同時に利用できているかを示しています。同時実行数を増やした時に発生する各種処理時間の増加や計算時間のバラつきを抑制し、同時実行数1,000の場合にパラメトリックは2倍、最適化は1.5倍速度が向上します。

3. SynRMの形状ライブラリとシナリオの導入

SynRMの設計案を多面的に評価できます。

SynRMの磁気、熱、構造設計SynRMの磁気、熱、構造設計

最大トルク、効率、最大応力は、設計要件を満たしています。一方でコイル温度は150deg Cを超えており、冷却の見直しが必要と判断できます。

4. 3相PMSM/SynRMモデルのオープン巻線

共通電源方式のオープン巻線を利用した制御を検討できます。

6端子の電位指定と零相電流の制御6端子の電位指定と零相電流の制御

出力増加に伴うインバータ1台駆動(スター結線)から2台駆動(オープン巻線)への切り替えを含む電流制御を行っています。2台駆動時には、3次空間高調波成分等の影響で流れる零相電流が考慮されています。

バージョンアップ資料

詳細等は、以下の新機能紹介をご覧ください。(PDF 1.07 MB:  ユーザー認証あり)

JMAG-Designer Ver.23.1 新機能紹介 

ドキュメント Upd

JMAGの新機能の使い方、サンプルデータをご用意してます。JMAGの様々な機能をぜひともお試しください。

JMAG-Express

JMAG-Designer(プリポスト)

JMAG-RT

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新機能紹介動画 Upd

JMAG-Designer Ver.23.1をよりご活用いただくため、音声付きの動画をご用意いたしました。

JMAG-Designer Ver.16.1 – Ver.23.1のご紹介

これまでにリリースされたJMAG-Designerの記事をご覧いただけます。