近年、電気機器設計の高度化が求められていますが、磁気回路単体での設計には限界があり、構造・振動や熱、制御など同時に多面的な評価が必要となります。
一つのCAEソフトウェアに固執するのではなく、それぞれの物理現象を得意とするソフトウェアをつなげて連成解析を行う方が効率的と言えます。
連携解析の課題とソリューション
連携解析の仕組みの構築は、連携する双方のCAEソフトウェアの詳細やインターフェースを知る必要があり容易ではありません。
そのため、CAEソフトウェアの利用に慣れたITエンジニアに依頼せざるを得ませんが、必要なインターフェースの情報などを必ずしも容易に入手できるとは限りません。
異なるモデル、メッシュ間での物理量のやりとりによる誤差の蓄積など、解析精度面での不安も残ります。
連携解析に対するJMAGからのソリューション
多目的ファイル出力ツールとは
- JMAGが提案する一般的なファイルを介した連携方法
- CSVファイルや構造解析ファイルなど一般的かつ直感的なファイルを利用するため連携する仕組みの構築が容易です。
- 物理量のマッピングや解析タイプ変換
- 異なるメッシュ間でのマッピングや時間軸→周波数軸の変更など連携で不可欠となる様々な変換は、多目的ファイル出力ツールが解決します。

多目的ファイル入出力ツールの特徴
出力機能 | 内容 |
---|---|
主な物理量 | 電磁力、損失、磁束密度、変位(移動量) |
フィルタリング機能 | 解析タイプ変換(周波数応答解析結果→過渡応答解析結果など) |
マッピング機能 |
|
プレビュー機能 | メッシュモデルの確認、マッピング後の結果確認 |
入力機能 | 内容 |
---|---|
主な物理量 | 熱伝達係数、応力、温度分布、変位(変形量) |
分布量の取り込み | 座標値とその座標値での物理量の情報を持つCSVファイルの読み込み |
マッピング機能 | 座標値探索距離の自動決定/手動決定 |
プレビュー機能 | 出力項目の事前プレビュー |
オープンインターフェースプログラムによる連携解析の想定ケース
1.一方向の連携
- JMAGユーザーが単独で行う連携解析
- JMAGから他のCAEソフトウェアへ
- 他のCAEソフトウェアからJMAGへ

2.様々なCAEソフトウェアとの連携
- MBD担当のITエンジニアが構築する双方向の連携解析
- 自社開発のソフトウェアも含め複数のCAEソフトウェアと自由に連携が可能

JMAGオープンインタフェースプログラム申し込み
連携解析導入事例
実際にJMAGと連携いただいたユーザによる導入事例をご紹介します。
※毎週金曜日更新予定
提供中のデータ
会員登録後、サンプルデータをご活用いただけます。
構造/振動解析向け

SPMモータの電磁力分布(ステータ電磁力ベクトル)
本データはJMAGで得られたモータの時刻歴の電磁力分布を周波数領域で出力したデータです。モータの電磁力を加振力とし、周波数応答の振動解析を行う場合に使用できます。出力ファイルには、メッシュ情報、ステップ情報、結果データ(物理量)が含まれます。

SPMモータの電磁力分布(ティースごとの電磁力)
本データは、JMAGで得られたモータの電磁力をティースごとに、回転角度領域、時刻領域、周波数領域で出力したデータです。モータの電磁力を加振力とし、振動解析を行う場合に使用できます。出力ファイルには、結果データ(物理量)が含まれます。
熱解析向け

IPMモータの損失密度分布
本データはJMAGで得られたモータの損失分布を出力したデータです。モータで発生した損失を熱源とし、温度解析を行う場合に使用できます。出力ファイルには、メッシュ情報、ステップ情報、結果データ(物理量)が含まれます。
お申し込み
連携プログラムを開発いただくためのインターフェースとなりますので、それ以外の目的のお申込みはご遠慮ください。
STEP1:JMAGオープンインタフェースプログラム申し込み
STEP2:利用規約に同意
STEP3:お申込み内容を確認後、専用ページのid/passをご連絡いたします