JMAG-Designer Ver.17.0 リリースのご案内

2017-12-28 / 最終更新日:2018-01-25

2017年12月 JMAG-Designer Ver.17.0をリリースしました。
JMAG-Designer Ver.17.0では、多ケース計算、最適化計算、大規模計算に関してパフォーマンス改善を実施しています。JMAG-RTで任意モデルが追加されました。
解析作業をスムーズに実行するために、ぜひ最新のJMAGを業務にご活用ください。

ご不明点やご感想、リクエストなどJMAGサポートまでお知らせください。

注目機能

多ケース計算、最適化計算

設計案の評価は特定の特性だけでなく、広く実際の動作範囲全体の特性を捉える必要があります。そのため多ケースの計算が必要になります。また広域での最適化計算を行う際も多数ケースの計算が必要になります。
多ケース計算を実施するには分散処理が有効です。Ver.17.0では主に分散処理にかかる時間を改善しました。

分散処理実行時間の短縮
  • ポスト計算を分散処理することで処理時間が短縮されました。また、分布量を削除してからファイルを転送することで、分散処理にかかる時間が短縮されました。
形状成立率の改善
  • 寸法範囲の調整および見直しを自動化し、設計者の負担を軽減できます。
計算前のポスト設定
  • Ver.17.0は結果の有無によらずツリー上で結果項目を追加・設定が可能です。
  • 最適化計算のための応答値設定にも事前の計算は不要になりました。

大規模計算

コイル内の渦電流や周囲の構造材に生じる漂遊損失など詳細な解析を行う際には大規模モデルを扱うことになります。
Ver.17.0のMPPソルバーや時間周期補正機能改良により大規模モデルも短時間で計算可能です。また自動メッシュの制御性を高めることで精度・収束性改善が可能になりました。

領域分割法MPPソルバーの正式リリース
  • 磁界解析・連成解析の機能をフルサポート。
  • 128並列で30倍以上の高速化を実現しています。
時間周期補正機能のカバレッジ拡大
  • 使用メモリ量を大幅に削減し、大規模モデルにも適用可能になりました。
  • リスタートなど、他機能との組み合わせの制約を解消しました。
ロバストなICCG収束判定方法
  • ICCG法に新たな収束判定方法を追加しました。
  • 適切な収束判定値が自動設定されます。
部品ごとのメッシュ生成手法
  • 要素数の低減やメッシュ品質の向上など、目的に応じて部品ごとに適切なメッシュが生成可能になりました。
空間の要素サイズ制御の改善
  • 局所的に空間のメッシュ分解能を上げることが可能です。
積み上げメッシュの生成成功率向上
  • スキューやフィレットなど三次元形状を含むモデルに対して積み上げメッシュのメッシュ生成成功率を改善しました。
多部品を持つモデル作成時の速度向上
  • 多部品を持つモデルに対して形状エディタ使用時の形状作成や修正時の処理速度を高速化しました。

JMAG-RT

任意の回路トポロジを持つ様々なアプリケーションの制御検討で、FEAベースの高精度なプラントモデルを使用可能になりました。

任意モデルへの対応
  • 新たに「汎用モデル」タイプが追加されました。
  • 任意の回路(コイルの多相化や結線)に対してもJMAG-RTモデルが生成可能になりました。

ドキュメント

JMAGの新機能の使い方、サンプルデータをご用意してます。JMAGの様々な機能をぜひともお試しください。

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JMAG-Designer Ver.16.1 – Ver.23.1のご紹介

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