電子写真現像プロセスにおけるトナーの運動解析

キヤノン株式会社 仲野 正雄

概要

電子写真技術はトナーの制御技術であり,トナーを転写材上の特定の場所へ正確に運ぶために様々な工夫がなされている.トナーを移動させる力は主に電磁気力であり,現像プロセスは主に静電気力により感光体上の静電潜像を可視化する行程である.磁性一成分現像システムはトナーを磁気力によりハンドリングするため飛散をはじめとする様々な問題を解決可能である.しかし一方において画像不良を引き起こす可能性を持っている.それらの長所・短所は電磁界中においてトナーを動かす静電力・磁気力のバランスにより変化することがわかった.トナー(荷電磁性粉体)の振る舞いを2種類の実験・計測およびシミュレーションにより解析し,この電磁力のバランスに関する示唆を得ることができた。

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