新型プリウスのモータシステム

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トヨタ自動車株式会社 パワートレーン本部 HVユニット開発部 シニアスタッフエンジニア 水谷 良治

概要

地球温暖化抑制の観点から、自動車の排出するCO2の低減技術が重要になってきている。一般に自動車は加速性能を良くすれば、燃費が悪くなる傾向がある。これら相反する性能を両立させたのが内燃機関(エンジン)と電気モータ(モータ)を組み合せたハイブリッド車(HV)新型プリウスである。プリウスの加速性能の向上は、車体の軽量化やエンジンの出力向上とともに、モータの高出力化によって実現している。そのため、モータ本体の改良と高出力化した電気システム制御の最適化が非常に重要となる。本稿では、2003 年に発売した新型プリウスに採用したモータとシステム制御技術を述べている。
主に、HVの電源環境下における、自動車の燃費や動力性能向上に貢献した高出力モータ制御と可変電圧システムの考え方を述べ、最後に実験による検証結果を示している。

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