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1. 概要
実機に近い複雑かつ多数部品から構成されるモデル、または詳細な損失密度分布を求める等、高精度な計算においてはモデル規模が増大し、計算時間を要する。その状況下では、並列計算を用いることにより計算時間を短縮可能である。磁界解析には複数の並列計算オプションが存在する。具体的には、CPUを用いた共有メモリ型(SMP)、高並列分散メモリ型(MPP)、およびGPU(Graphic Processing Unit)を利用した並列計算である。モデル規模が数十万要素から数百万など大規模化した場合、高い速度向上を示すMPPが有効である。
ここではMPPソルバの並列数に対する計算速度向上性能について示す。MPPソルバは要素数が多ければ並列数に対して線形に近い速度向上比を示す。一般に要素数が100万要素を下回る場合は速度向上比得られにくいとされるが、JMAGのMPPソルバは512並列まで高い速度向上比を維持する。また、大規模計算事例を基に計算時間についても示す。300万要素のモデルも数時間で計算可能である。