熱伝達境界条件は、部品表面からの熱伝達を定義するために設定します。熱の伝わりやすさまたは伝わりにくさを熱伝達係数または熱抵抗で設定するのが基本ですが一般的にこの物性を厳密に取得するには測定を要します。このため主に回転機においてよく用いられる冷却や部品接触についてはモデル式等に基づくプリセットを複数用意しており、設定可能なパターンやパラメータが多岐に渡ります。
このスクリプトでは事前に作成された部品表面のセットを対象に、スプレー冷却を想定した熱伝達境界条件を設定します。
前提条件
- 3次元の熱解析スタディスタディが1つ以上作成されていること
このスクリプト例では、プロジェクトツリー上でアクティブなスタディに対して実行している - 設定対象面がセットとして作成済みであり、そのセットタイトルが既知であること
- 設定値の単位は、作成されているモデルに設定されている単位系に従う
スクリプトにおける設定内容
- 面セット”Heat Transfer Boundary”を対象に熱伝達境界条件を設定
- 参照温度を一定値指定の11.2 degC
- 設定方法を熱抵抗で冷却(Spray)のタイプとする
- Sprayのパラメータはフロータイプを流速、流速を0.1m/s、ノズルの直径を0.55mm、補正係数を1.2、冷媒を水と設定
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# 本スクリプトはMITライセンスのもとで公開しています。
# ライセンス全文は以下を参照してください。
# https://www.jmag-international.com/jp/scriptlibrary/jmag_script_library_mit/
def createConditionOfHeatTransfer(study, set):
"""引数で渡された部品表面のセットを対象に熱伝達境界条件を作成する"""
htCond = study.CreateCondition(u"HeatTransfer", u"ht")
htCond.SetValue(u"RefTemperatureType", "Constant")
htCond.SetValue(u"Temperature", 11.2)
htCond.SetValue(u"SettingType", "ThermalResistance")
htCond.SetValue(u"ResistanceType", "CoolingSpray")
htCond.SetValue(u"InputFlowType", "FlowVelocity")
htCond.SetValue(u"ThermalCorrection", 1.2)
htCond.SetValue(u"FlowVelocity", 0.1)
htCond.SetValue(u"NozzleDiameter", 0.55)
htCond.SetValue(u"CoolantType", "Water")
htCond.ClearParts()
htCond.AddSet(set, 0)
app = designer.GetApplication()
model = app.GetCurrentModel()
set = model.GetSetList().GetSet(u"Heat Transfer Boundary")
study = app.GetCurrentStudy()
createConditionOfHeatTransfer(study, set)


