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松下電子部品株式会社　坂東 勝浩

概要

各種製品を開発する上で開発期間の短縮および効率化が求められている。そこでJMAG-Studioを製品開発の段階に取り入れることで、物作りレスでの特性評価を行うことができるのではないかと考えた。
製品を設計する上での寸法決定には、過去の経験や感によるところも存在する。その際に、ベストな選択がなされたかどうかを判断することは難しい。そこで形状の寸法決定を行う際の意思決定支援ツールとして汎用パラメータ最適化プログラムAMDESSを用いた。また、JMAG-Studioのスクリプト機能を用いることにより、寸法変更に伴う解析モデルの再構築に対応した。
今回の設計対象としてはトランスを扱い、初期計算として実験計画法の直交表を用いた9ケースを行った。加えて4ケースの最適化計算と解析を繰り返すことにより、初期計算での最良解と比較して目的値を約1.25%向上することができた。同時に、得られた解に対して応答曲面に対する感度を確認することで、結果の妥当性の確認も行った。
このように、製品開発段階にJMAG-StudioとAMDESSを用いることにより時間短縮および設計精度の向上が可能であると考える。