三次元有限要素法によるスクロールアクチュエータの特性解析

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松下電工株式会社 平田 勝弘

概要

我々はスクロールポンプの駆動源として、自転をせずに公転運動のみをするスクロールアクチュエータの開発を行っている。このアクチュエータは実用例が少なく、計算シミュレーションは動作特性を解析し最適構造を得るのに有効な手法である。しかし、このアクチュエータは自転しないように拘束され公転運動のみをするため、従来の手法による解析は非常に困難である。
そこで我々はこのアクチュエータの解析を行う手法として、可動子の位置が異なる複数の分割図を用いて、任意の分割図を自動的に作成する手法を開発した。
本文ではこの手法の詳細について述べるとともに、リラクタンス構造スクロールアクチュエータへ応用して静トルクと動作特性の実測値の比較を行い、本手法の妥当性を明らかにした。さらに高速回転が可能なPMディスク構造スクロールアクチュエータの解析を行い、静トルク特性、動トルク特性、出力特性について、リラクタンス構造スクロールアクチュエータとの性能比較を行った。この結果から、リラクタンス構造では低速領域で高トルクを得ることができ、PMディスク構造では低トルクであるが高速回転を得ることができることが分かった。

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