株式会社デンソー 成瀬 有二 / 株式会社日本自動車部品総合研究所 市川 雅雄、石塚 敦朗
概要
自動車には補機の駆動やバッテリの充電のため、オルタネータが装備されている。一般にオルタネータは低回転では高出力を得ることができない。しかし、近年、アイドリング回転数の低回転化が進んでいる一方、補機の増加によりアイドリング時でも高出力性能が求められている。
当社で開発しているオルタネータはクローポール型であり、解析を行うにあたって従来は細部形状を簡略したモデルで三次元解析を行っていた。また、発電量解析も従来は負荷電気回路を考慮しない発生起電圧の計算にとどまっていた。
今回、CADで作成した形状データをそのまま用いてメッシュを作成し、JMAGを用いてダイオードを含んだ整流回路を考慮したオルタネータの出力予測が可能かどうかの検討をした。結果として、発電量解析ができることがわかったので、今後解析精度を高めるとともに、細部形状を変更した場合の出力特性を定量的に調べていく予定である。
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