ここまできた磁界解析技術と今後の展望

同志社大学 藤原 耕二

概要

数値計算理論と計算機環境の進歩により、特に最近の約10 年において、磁界解析を用いた機器やデバイスの特性評価技術は飛躍的に向上したと考えられる.例えば,回転機の磁界解析では、スキューの効果を三次元で考慮することが可能になっただけでなく、焼きばめに伴って固定子に付与された応力に起因する磁気特性の劣化を考慮した評価も可能になった。後者の場合には,磁界解析だけではなく、応力解析や高度な磁気特性測定が要求され,総合的な解析・評価技術が必須であるが,それらが実用的なレベルで実施できるようになった。さらに、電磁鋼板の面内における二次元的な磁気異方性や積層の効果、無方向性鋼板においてはヒステリシスの影響を,工学的に許される時間内で解析できるようになってきた.本講演では,それらについて説明するとともに,近い将来実用化されると思われる解析技術について述べる。

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