IPMSMの連携解析と実機実験との比較

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東京農工大学 赤津 観

概要

有限要素法の利点は特性を高精度に予測できる点と実機実験では確認できない現象を把握する点にある。実設計において特に最大トルク基底回転付近の回転機特性は出力限界を把握する上で重要であるが、電流、磁束密度、誘起電圧ともに高いため、実機実験でも注意が必要な領域であり、試作前の高精度な予測が必要とされている。さらに実際の駆動特性は電流制御を含む制御特性およびスイッチング素子のデットタイム等のパワエレ要因の把握が必要である。
このような制御及びパワエレ要因を考慮できる連携解析ツールがリリースされている。本報告では、単純に全ての要素を考慮して解析しただけでは、基底回転付近では所望の解析結果が得られないことを示し、一解決法として誤差の主要因であるパワーの入出力関係の矛盾を、鉄損を考慮して解析することで解決し、基底回転付近において実験結果とほぼ同様な結果を解析により得ることができたことを報告する。

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