大形同期電動機のインピーダンスの測定と解析による検証

東芝三菱電機産業システム株式会社
回転機システム事業部 大形回転機第一部 設計課
小杉 優介

概要

 大容量の同期電動機は始動時間が数十秒に及ぶことがあり、設計において始動トルク・始動電流や磁極損失などの始動特性を十分考慮することが重要である。始動特性を検討するためには有限要素法が有効だが、3次元解析では時間・収束性に問題があり、設計業務に使うのは難しい。また、2次元解析ではコイルエンドや磁極端部による影響を考慮できないため、高精度な設計に用いることは難しい。そこで本稿ではダルトン・カメロン法による初期過渡インピーダンス測定と解析による比較に着目した。インピーダンスの実測値と有限要素法による計算値を比較し、コイルエンドや磁極端部の影響を含む2次元解析モデルの補正を検討した。結果として補正した2次元解析は3次元解析や実測値とよく一致した。

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