オムロン株式会社
技術・知財本部 デジタルデザインセンタ
佐藤 一樹
概要
空間を介して電力を授受するワイヤレス給電機器(WPT)が近年注目を浴びている。他の電力変換機器にはない特徴として、送受電コイルの位置関係に依存して磁気特性が変動する点がある。そのためWPTの性能を向上させるためには、①ロバスト性が高い送受電コイルの設計、②磁気特性の変動を許容できる回路設計の2点がポイントである。
本発表では、①に対してコア部分にトポロジー最適化を、巻き線部分にパラメータ最適化を適用したハイブリッド手法を、②に対して磁気と回路の両面で考慮した自動設計システムについて述べる。当該システムは産学連携を通じて構築しており、磁気解析にJMAGを適用することで社内での展開性を向上した事例を紹介する。
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