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概要
誘導発電機はステータ巻線の回転磁界により、2次導体に誘導電流が流れ、その電流と回転磁界によってロータが回転方向に力を受け駆動します。誘導発電機は、すべりに応じて2種類の動作モードがあります。すべりが正の値のときは誘導モータとなり、負の値のときは発電機として作用します。
誘導発電機の出力電力や効率を正確に計算するには、有限要素法を用いた解析が有効です。すべりや速度を考慮した有限要素解析により、様々な動作点で損失の詳細な分析と評価を行えます。そして、最大出力電力や最大効率といった設計目的に応じた動作点を見つけることができます。
ここでは、誘導発電機の出力電力と効率の関係を示した事例を紹介します。
誘導発電機の出力電力や効率を正確に計算するには、有限要素法を用いた解析が有効です。すべりや速度を考慮した有限要素解析により、様々な動作点で損失の詳細な分析と評価を行えます。そして、最大出力電力や最大効率といった設計目的に応じた動作点を見つけることができます。
ここでは、誘導発電機の出力電力と効率の関係を示した事例を紹介します。
出力特性
図1から、最大出力電力と最大効率が得られる動作点をそれぞれ求めることができます。一方、両者は必ずしも一致していないことがわかります。
図2と図3は、最大効率時(すべり:-0.017)と最大出力電力時(すべり:-0.061)の出力電力と損失を比較しています。最大効率時では、最大出力電力時と比べて損失が少ないことがわかります。一方、最大出力電力時では、最大効率時と比べると出力電力は約2.4倍ですが損失が約5.7倍であるため、出力電力に対する損失の比率が増加することがわかります。そのため、最大効率時よりも効率は低下します。また、損失の中ではステータの銅損の比率が高いことがわかります。