住友特殊金属株式会社 棗田 充俊
概要
近年、有限要素法などの磁場解析手法の向上により、種々の磁気回路が計算機により高精度で設計されている。
NEOMAX等の永久磁石を使用した磁気回路の磁場解析を行う際には、永久磁石の減磁に注意して解析する必要がある。しかしながら、現在の減磁評価法では、滅磁の有無についての評価は可能だが、減磁量の算定ができず、減磁後の磁気回路特性を計算することは困難であった。
今回、永久磁石のパーミアンス係数が磁石内部で分布を持ち、減磁がパーミアンス係数の低い部分から発生することに注目し、磁石内部の各位置において減磁後のB-Hカーブを再定義することにより、減磁量の解析が可能となり、実測との比較を行い、その有用性を確認したので報告する。
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