株式会社日立製作所 井出 一正
概要
大型回転機、特にタービン発電機は100~1000MVA級で試作検証が困難な場合が多いため、磁気回路、電気特性、機械強度、通風冷却などの設計は解析主導で進められる。電磁場や電磁場解析に基づく電気特性の計算は、電解漕の実験からはじまり、擬似三次元進行波磁界解析、二次元解析、三次元解析の数値計算と発展してきた。しかし、電磁場数値計算の力量が不足する場合は、dq軸理論、集中定数電気回路、特殊な仮定をおいた電磁場の代数式などと連携、連成する計算も導入されて発展してきた。また、近年は温度、機械系との連携、連成解析も進んできた。本講演では歴史的、技術的特徴も踏まえ、大型回転機の電磁場における最新の解析技術を紹介する。
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