超高回転モータにおける動的偏心を考慮した電磁起振力への影響調査

株式会社エステック
技術部
前田 崇

概要

駆動モータの超高回転化は、EVユニット小型化の実現に向けて重要な課題の一つである。
一方、高回転化によるロータ回転1次の上限周波数拡大により、ロータシャフト曲げ共振による偏心量の増大や、偏心軌跡による磁気吸引力の不均衡発生が懸念される。
特に後者においては新たな加振入力の発生源となり、更にモータユニットの構造共振系を励起することで重大なモータNV性能悪化要因になりかねない。
本稿では、簡易モータユニットモデルを対象とし、マルチフィジックスシミュレーション(非線形動解析-電磁場解析-線形動解析の弱連成)を用いて、アンバランス加振入力におけるロータシャフト中心軸の動的偏心が電磁起振力に及ぼす影響を調査し、超高回転域におけるモータNV課題と発生メカニズムを明らかにした。

超高回転モータにおける動的偏心を考慮した電磁起振力への影響調査

超高回転モータにおける動的偏心を考慮した電磁起振力への影響調査

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