クラウド環境が身近になった今、CAEにおけるクラウドサービスの提供が進んでいます。
解析規模は年々大規模化する傾向にあり、HPCなど巨大な計算リソースを自社で持つ企業も増えています。一方で、開発や設計のプロセスにおけるCAEが占める領域は一部分であり、解析業務は繁忙期に偏る場合もあります。それにより、一時的な計算リソース不足や、大きな計算リソースの長期保有が難しいなどの問題が起きています。
それらの問題の解決策として、クラウドサービスが注目されているのです。
クラウドサービスは、大規模モデル計算のために高並列ソルバを利用する目的でも有効です。また、多ケース計算の場合は「パワーシミュレーションライセンス(PSL)」とクラウド環境を組み合わせることにより、ライセンスコストの低減と計算リソースの確保を同時に達成することが可能です。
いつでもどこでも必要なタイミングで十分な計算リソースを利用した解析業務を可能にするクラウドサービス。ぜひご検討ください。
要素数約275万、節点数約135万の埋め込み型永久磁石モータを、分散メモリ型並列ソルバ(MPP)で計算。Rescale社が提供しているPlatformを介して並列計算を行い、256並列まで計算速度の向上を確認することができた。(実行環境 : Microsoft Azure)
JMAGで使用可能なクラウドサービス
ベンダー | クラウド |
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計算科学振興財団 | FOCUS |
Rescale Inc. | Rescale Platform |
Amazon Web Services, Inc. | AWS |
Microsoft Corporation | Azure |