形状ライブラリ
- 形状ライブラリは、2次元または3次元の基本形状が登録されたライブラリです。
- ユーザーは、スケッチ作成から、フィーチャを設定することなく、形状パラメータを入力するだけで、直接形状を作成できます。
- 3次元形状として、直方体、球、円柱、円錐、角柱、トーラス、螺旋をサポート
- 2次元形状として、矩形、多角形、円、楕円をサポート
動画による機能紹介
断面解析
3次元の解析モデルから、任意の断面を切り出して2次元の解析をすぐに行うことができます。モータなどで2次元/3次元を併用して解析する場合に威力を発揮します。
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マルチスライス
2Dモデルに対して、3次元効果を取り込んだ高速計算が可能です。既存の2次元データを元にマルチスライス法による再計算もできます。
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ギャップ/絶縁
ギャップ
磁気的な微小空隙について、メッシュ分割することなく設定するための条件です。
例えば、コアを複数の分割コアから構成する場合には、その間に薄い空隙が発生します。空隙は強い磁気抵抗を生み出すため、正確な解析を期するためには空隙部についてもメッシュ分割したいところです。一方で、薄い空隙にメッシュを作成するとメッシュ数が膨大になり、計算時間を要します。メッシュつぶれによるICCGの収束性劣化を招く場合もあります。
本条件を用いれば、空隙のメッシュを生成することなく、磁気抵抗を表現することが可能になります。
以下では、リアクトルのセンターギャップにメッシュを生成することなく、本条件においてギャップ幅を0.1(mm)~2(mm)まで変更した場合の、コイル磁束を評価しています。JMAG-Designerのケースコントロールを用いて簡単に磁束評価が可能です。
ギャップ幅と磁束量の関係
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絶縁
ギャップ条件同様、コアや磁石に発生する空隙をモデル化することなく、電気的な絶縁を表現するための条件です。
例えば、渦電流を低減するために磁石を分割することがありますが、空隙部にメッシュ分割を行うと、磁石分割数を変更するごとにモデルを作成する必要があり、手間がかかります。
本条件を分割面に指定するか、またはパートにおいて絶縁チェックボックスをオンにするだけで、電気的な絶縁をモデル化することが可能になります。メッシュの変更が不要ですので、渦電流の高精度な評価を簡単に実施可能です。
磁石分割による渦電流低減の評価
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偏心
JMAGでは、単純な回転運動、並進運動は特に制限なく使用することができます。運動方法も、一定速度の他に、点列を指定して時刻ごとに回転数や速度を変化させることもできます。また、運動方程式に則って、磁界解析で計算される電磁力から時々刻々の位置変化する運動も定義することができます。その場合、負荷トルクや摩擦トルクといった外部負荷も合わせて指定することができます。更に複雑な運動方法も扱うことができます。
偏心を考慮した運動