[JAC069] IPMモータの鉄損解析

サインイン するとデータがダウンロードできます
Remember me
サインイン

※ライセンス管理者に案内をしているライセンスIDとパスワード、もしくはユーザーIDをご用意ください。
※尚、JMAG WEB MEMBER(無料会員)向けのサービスとは異なります。ご注意ください。
JMAG WEBサイトの認証IDに関して

概要

機器の小型化や省エネルギーを実現するため、モータに対する高効率化や小型化への要求は厳しくなっており、要求実現のために出力密度向上と損失低減の重要性が高まっています。モータ損失のひとつである鉄損は、高回転化や高磁束密度化により著しく増加するため、モータの効率低下や温度上昇の原因になります。従って、モータ設計時に鉄損を予測する必要性が高まっています。
磁気回路法や経験則による検討では鉄損を精度よく求めることが出来ません。精度よく求めるためには、材料の非線形磁化特性や微細な形状を考慮した上で、モータ各部における磁束密度の分布と時間変化を精密に知る必要があります。このような詳細な分析を行うためには有限要素法の使用が必須となります。
ここでは、永久磁石モータの鉄損及びその分布を求める事例についてご説明します。

磁束密度分布

ステータコアとロータコアの磁束密度分布を図1に、測定点①と測定点②における磁束密度r成分の磁束密度波形を図2に示します。
測定点①では磁束密度の値も変化量も大きいのに対し、測定点②では磁束密度の値は大きいですが変化量は小さくなっています。これらの磁束密度の違いは鉄損に影響を与えます。

ジュール損失密度分布/ヒステリシス損失密度分布/鉄損密度分布

ステータコアとロータコアのジュール損失密度分布、ヒステリシス損失密度分布および鉄損密度分布をそれぞれ図3、図4、図5に、ステータコアとロータコアそれぞれの損失割合を図6に示します。
磁束密度波形で確認したように、磁束密度の変化量が小さい箇所に比べ大きい箇所の方が、ジュール損失密度が高くなっています。また、ヒステリシス損失でも同様の傾向が見られ、図6よりジュール損失、ヒステリシス損失ともにステータが占める割合が大きいことが確認できます。

絞込み検索

  • カテゴリー 一覧