[L-SE-163] 高性能な多ケース計算

概要

要求の多い電気機器の性能をさらに向上させるためには、寸法や駆動条件など多数の設計要素の組み合わせを、まずは既存の設計案から詳細に評価していく必要があります。考慮する設計パラメータの数は20から70程度の範囲にあり、数百から一万の組み合わせが存在します。同時に上記の作業は、設計と開発のリードタイム内に収まらなければならないため、短期間で検討を行う必要があります。

ここでは、駆動用モータ、補機モータ、リアクトルを対象とし、パワーシミュレーションライセンスを使用して100ケースを同時実行した場合のパフォーマンスを示します。ケース毎の逐次計算と比較すると、63倍から76倍の高速化を達成することができました。

図1 駆動用モータモデル
設計パラメータ 水準の数
電流振幅 (A) 30
電流位相 (deg) 18
速度 (rpm) 20
ケース数 10,800

図1 駆動用モータモデル

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