モータ・ジェネレータ機能付ハブベアリング(eHUB)搭載車両の 燃費シミュレーションの取り組み

NTN株式会社
商品開発研究所
川村 光生

概要

ハブベアリングとモータ・ジェネレータを複合化したハブベアリングモジュール(eHUB)を開発した。既存車両の従動輪に搭載し、48Vマイルドハイブリッドシステムと組み合せることで、燃費改善や車両運動性能向上に貢献する。
こうしたeHUB搭載による効果を検証するためには、車両システムレベルの評価が必要であるが、実機でのモード走行試験および、その結果をフィードバックしたモータ試作には多くの工数やコストを要する。
現状、自動車メーカにおける車両開発ではモデルベース開発手法(MBD)により、工数やコストの削減が図られている。NTNでもeHUBの開発において、車両燃費評価モデルとJMAG-RTモデルを使用し、燃費を最大限に向上させるためのeHUBのモータスペックや、モータ制御技術の検討を進めている。本報では、①試験車両をベースとして車両燃費モデルを構築し、モード走行燃費を求めて実車の燃費計測データと比較した例と、②JMAG-RTとMATLAB/Simulinkの連成解析によって求めたモータ性能を実機モータ試験結果と比較した例を紹介する。

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