開催趣旨
JMAGでは「モータの高精度損失解析の実務への展開」というテーマで2013年から隔年開催し、今年が3回目となります。
今回は、新しい材料モデリング技術を実際に適用する時に直面する具体的な問題点とその対処方法について、今日実務展開に尽力されている研究者・技術者の方々に解説いただきます。また、「聴く」だけでなく、新しい材料モデリング技術の完全理解を目指した体験・学習できる企画も用意しています。
新しい解析技術を実務に取り組もうとされている方々には是非ご参加いただき、実務展開にお役立ていただきたいと思います。
参加者の方々と共に今日の課題について多くのディスカッションをできることを楽しみにしております。
準備日記
概要
主催 | 株式会社JSOL |
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会期・定員 | 2017年7月11日 (火) 午前の部 9:00~12:00(8:30受付開始) レクチャー:プレイモデル基礎講座 定員:50名 午後の部 13:30~17:45(13:00受付開始)
次世代の電磁界解析セミナー 定員:100名 |
会場 | JPタワー名古屋 ホール&カンファレンス 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 KITTE名古屋3階 (JR名古屋駅 徒歩1分) http://www.jptower-nagoya-hall.jp/access/index.html |
対象者 |
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参加費 | 無料 |
申込〆切 | 開催日5営業日前 (定員に達した場合、締切らせていただくことがございます。) |
お申込み
2017/07/05
参加受付は締切らせていただきました。多数のお申し込みをいただき、誠にありがとうございました。
プログラム
午前の部 レクチャー:プレイモデル基礎講座
時間 | 内容 |
8:30~9:00 | 午前の部受付 |
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9:00~12:00 |
レクチャー:プレイモデル基礎講座
株式会社JSOL 磁気ヒステリシスをより精度よく再現できるプレイモデルの基礎について学びます。 レクチャー内容: 1.プレイモデルの特徴 2.プレイヒステロン 3.形状関数 4.形状関数の同定 5.今日の話題 6.まとめ レクチャー参加対象: ・高精度な損失解析を必要としている方 ・新しい材料モデリングに興味のある方 ・一度プレイモデルを学んで挫折した方 ・今日のプレイモデルに関する論文を理解したい方 ・プレイモデルの理解が進まず、導入を躊躇している方 2017年7月18日 追記 |
午後の部 第7回 次世代の電磁界解析セミナー
時間 | 講演概要 |
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13:00~13:30 | 午後の部受付、展示 |
13:30~13:45 | 開会挨拶・オリエンテーション 株式会社JSOL 山田 隆 |
13:45~14:25 | プレイモデルによるヒステリシス特性を考慮した有限要素磁界解析 三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 電機システム技術部 動力推進モータ技術グループ 北尾 純士 氏 近年の環境問題を背景に、家電や自動車で使用されるモータの高効率化が望まれている。現状の磁界解析では鉄心材料の初磁化曲線のみを考慮し、鉄損は後処理で評価する手法が一般的に用いられている。電気機器の更なる高効率化のためには鉄損算出の高精度化が必要不可欠であるため、ヒステリシス特性を考慮した磁界解析を行い、鉄損を直接算出することが望ましい。 |
14:25~15:05 | 加工ひずみを考慮したモータ鉄損の解析手法に関する検討 株式会社デンソー 材料技術部 土井 智史 氏 打抜きや焼嵌めなどのモータ鉄芯の量産工程では、鉄芯材料中に磁壁移動を阻害しモータ鉄損を増加させる要因となる残留ひずみが生じる。従来、このような加工歪による鉄損増加は、モータ設計段階では評価が困難なことから、モータ試作品を用いた実機評価によって評価されてきた。このため、設計手戻りによる評価工数の増加や、加工歪を考慮した最適化が困難、という問題があった。そこで我々は、特にモータ鉄損に大きな影響をおよぼすと推定される打抜き歪を考慮した鉄損計算手法について検討を行った。 |
15:05~15:35 | 休憩 |
15:35~16:15 | 鉄損計測 株式会社豊田中央研究所 モータシステム研究室 浦田 信也 氏 本報では、モータ鉄心材に使用される磁性材料の鉄損計測に関する技術(磁束密度や磁界強度の計測法、鉄損の計測系)を紹介する。 |
16:15~16:55 | 異常渦電流損失計算の課題とアプローチ 株式会社JSOL 佐野 広征 幅広い駆動状態において高精度な鉄損解析を行うためには測定条件が限定される実測ベースよりも物理モデルが有効です。 |
16:55~17:35 | 可変磁束モータの損失解析 名古屋工業大学大学院 工学研究科 電気・機械工学専攻 教授 小坂 卓 氏 近年、運転状態に応じて界磁磁束を可変させる可変磁束モータが注目を集めている。本講演では、その狙いと技術方式を分類整理し、その一種である巻線界磁と永久磁石界磁を併用したハイブリッド界磁モータを具体例に、試作機の計測損失分析と鉄心の直流偏磁を考慮した鉄損解析など各種損失分析結果について紹介する。 |
17:35~17:45 | 閉会挨拶 |
17:45~19:15 | 懇親会 |
※講演内容は、都合により変更となる場合がございます。
※昼食のご用意はございません。 各参加者の方におかれまして近隣にて昼食を召しあがりください。
なお、セミナー会場内へのご飲食物の持ち込みはお断りしております。予めご了承ください。
※キャンセル待ちでのお申込みに関しましては、6月23日までに参加可否のご連絡をいたします。
出展
計測
2次元単板磁気試験器
2次元単板磁気試験器は、磁界解析時に必要な電磁鋼板の交番磁束および回転磁束条件下での磁気特性を測定します。
- 2Tまでの高磁束密度領域での磁気特性測定が可能
- 磁束密度波形制御にFPGAを使用し高速な測定を実現
- 試料サイズは60mm×60mm
- 磁界強度の測定はHコイル法を採用
モータの低損失・高効率化の開発支援
【鉄損テスター】
電磁鋼板の鉄損をローコストで測定が可能になります。
「JMAG」に実測値を取り込みやすい機能を取り揃えました。
実測データを取りこむ事で、より精度の高い解析結果を得られる様になります。
メトロン技研は磁気測定の様々なアプリケーションを提供します。
回転トルクメータ UTMⅡシリーズ
回転トルクメータUTMⅡシリーズ
UTMⅡは、高精度・高安定性・高耐久性を同時に実現したアンプ内蔵型スリップリングレス回転トルクメータです。
- 0.05Nm~10000Nmまで17機種をラインアップ
- アナログ帯域1kHzの高速応答
- 許容過負荷500%
- 1/10000の分解能
- 最高回転速度25000rpm
モータのコギングトルク計測等でお悩みの方は是非ご相談ください。
最少開催人数/開催中止について
お申し込みが2名に満たない場合は中止させていただく場合がございます。
また、講師の急病、事故、交通機関のストライキ、台風や地震等のため、やむを得ず休講または日程変更することがあります。予めご了承ください。
その際は改めてご連絡申し上げます。
キャンセルについて
準備の都合上、お申込みの取り消しはセミナー開催初日の5営業日前までとさせていただきます。