JMAG-Designer Ver.21.2 リリースのご案内

2022-09-07 / 最終更新日:2022-10-17

2022年9月、JMAG-Designer Ver21.2をリリースしました。

JMAG-Designer Ver21.2では熱解析、大規模モデル、パラメトリック解析の機能強化を行っています。

熱解析の機能強化により、モータの磁気設計、熱設計の多面的評価を効率良く行えるようになりました。コイルや磁石部品の温度履歴を数秒で確認できるように、熱解析の速度優先スタディを新設しました。熱伝達境界条件の設定方法に熱抵抗を追加しています。部品間の距離など直感的なパラメータで熱伝達係数を設定できるようになりました。また、パラメータ指定のみでフィンによる冷却効果を評価できるように、熱伝達境界条件や対流冷却素子にオプションを追加しました。

大規模モデルに関しては、Ver.21.1から引き続き熱磁界連成解析時間を短縮させています。並列計算の効果が得られにくかったモデルに対して改良を行っており、256並列時に多くのモデルで非並列対比60倍以上に高速化されます。

数千、数万と多ケース化するパラメトリック解析に関しては、入力ファイルを高速に出力するツールを提供します。3,917要素の2次元モデル1,000ケース分の入力ファイルを1秒で作成することが可能になりました。

ぜひ新しいJMAGをご活用ください。

注目機能

1. 速度優先スタディ

モータの部品温度を短時間で評価できます。

モータの多面的評価モータの多面的評価

概念設計では磁気回路のみならず熱など他の物理現象を同時に評価することで設計の手戻りを削減できます。Ver.21.2では熱解析の速度優先スタディを新設しました。この例では20ステップ計算で、計算実行から結果が表示されるまでを7(sec)で完了しました。

2. 熱磁界連成解析速度

多くのモデルで熱磁界連成解析が60倍以上高速化します。

256並列で計算した場合の非並列対比速度向上比256並列で計算した場合の非並列対比速度向上比

計算全体に占める非分散処理の割合が多い場合、並列数に対する速度向上比が得にくい課題がありました。Ver.21.1では非分散処理部分を高速化し、Ver.21.2ではソルバーの起動や停止にかかる時間を削減しました。非分散1ステップの計算時間が10(h)未満のものが大幅に改善されています。

3. パラメトリック解析用入力ファイル作成

多ケースの入力ファイル作成時間を短縮しました。

パラメトリック解析のワークフローと入力ファイルの作成時間パラメトリック解析のワークフローと入力ファイルの作成時間

Ver.21.2では事前にベースとなる入力ファイル1つと設計変数値のテーブルを用意して、多ケースの入力ファイル作成と計算実行をコマンド実行できます。3,917要素の2次元モデルを使用し、1,000ケース分の入力ファイルをコマンドで作成すると1(sec)で終了します。

バージョンアップ資料

詳細等は、以下の新機能紹介をご覧ください。(PDF 975KB:  ユーザー認証あり)

JMAG-Designer Ver.21.2 新機能紹介 

お知らせ

ドキュメント

JMAGの新機能の使い方、サンプルデータをご用意してます。JMAGの様々な機能をぜひともお試しください。

熱解析

パラメトリック解析

モジュールダウンロード

JMAGシリーズのモジュール最新版がいち早く取得できます。
その他、バージョン情報、リリースノート、マニュアルなどご利用いただけます。( ユーザー認証あり)

モジュールダウンロード 

新機能紹介動画

JMAG-Designer Ver.21.2をよりご活用いただくため、音声付きの動画をご用意いたしました。

JMAG-Designer Ver.16.1 – Ver.23.1のご紹介

これまでにリリースされたJMAG-Designerの記事をご覧いただけます。

JMAG-Designer アーカイブ