2020-06-16 / 最終更新日: 2020-08-06
2020年6月、JMAG-Designer Ver.19.1をリリースしました。
JMAG-Designer Ver.19.1では、前バージョンで登場した解析パラメータビューおよびダッシュボードをさらに使いやすくしました。FEAエンジンであるソルバ、メッシャを引き続き強化しつつ、注目度が高まっている最適化、効率マップも機能追加・機能強化しました。
ぜひ新しいJMAGをご活用ください。
注目機能
バージョンアップ資料
詳細等は、以下の新機能紹介をご覧ください。(PDF 2.14MB: ユーザー認証あり)
ドキュメント
JMAGの新機能の使い方、サンプルデータをご用意してます。JMAGの様々な機能をぜひともお試しください。
ソルバ
パラメトリック、最適化
- [JFT110] トポロジー最適化で生じた多数の空孔の影響評価
- [JFT112] NGnetを用いたトポロジー最適化におけるスクリプトを用いた応答値の定義
- [JAC267] 密度法を用いたIPMモータのトポロジー最適化
- [JAC268] SPMモータティース形状のトポロジー最適化
マルチフィジックス
JMAG-Designer内での効率マップ生成
- [JFT109] 効率マップの外部データ取り込みおよび比較
- [JAC165] IPMモータの効率マップ作成
- [JAC264] 6相IPMモータの効率マップ作成
- [JAC265] シンクロナスリラクタンスモータの効率マップ作成
形状作成
プリ / ポスト
その他
- [JFT113] SSHを使用した多数ジョブをグループ化した計算実行
- [JAC230] 6相SPMモータのインバータ故障シミュレーション
- [JAC257] IPMモータのトポロジー最適化
- [JAC271] アキシャルギャップ型モータの交流銅損解析
- [JAC272] 曲線部を有するリニアアクチュエータの推力解析
- [JAC273] 交流損失を考慮したIPMモータの効率マップ作成
モジュールダウンロード
JMAGシリーズのモジュール最新版がいち早く取得できます。
その他、バージョン情報、リリースノート、マニュアルなどご利用いただけます。( ユーザー認証あり)
新機能紹介動画
JMAG-Designer Ver.19.1をよりご活用いただくため、音声付きの動画をご用意いたしました。
インターネットを使って、お好きな時間に何度でも気軽に受講することができます。
JMAG-Designer Ver.19.1 新機能紹介動画
オンデマンドセミナー:JMAG Ver.19.1注目機能解説
インターネットを使って、お好きな時間に何度でも気軽に受講することができます。
特に注目する機能を、関連する機能とあわせてデモを用いてご紹介します。
使い勝手を体感ください。
JMAG-Designer Ver.17.0 – Ver.24.1のご紹介
これまでにリリースされたJMAG-Designerの記事をご覧いただけます。- JMAG-Designer Ver.24.0 / Ver.24.1
- JMAG-Designer Ver.23.0 / Ver.23.1 / Ver.23.2
- JMAG-Designer Ver.22.0 / Ver.22.1 / Ver.22.2
- JMAG-Designer Ver.21.0 / Ver.21.1 / Ver.21.2
- JMAG-Designer Ver.20.0 / Ver.20.1 / Ver.20.2
- JMAG-Designer Ver.19.0 / Ver.19.1
- JMAG-Designer Ver.18.0 / Ver.18.1
- JMAG-Designer Ver.17.0 / Ver.17.1

解析パラメータビュー
ダッシュボード
コイルテンプレート
並列計算
NGnetの周期性 (最適化:on/off法)
PWM鉄損考慮機能
解析パラメータ一覧は多数あるパラメータを確認、修正できる。ここではモータの例を示しており、回転数変更時に、運動条件の回転数、鉄損条件の回転数、電源周波数で整合が取れているかを確認している。電源周波数の50(Hz)は誤りであり、この画面上で修正することが可能。
Ver.19.1より、結果一覧画面で異なるスタディの結果を並べて表示できるようになった。この例では誘導加熱時の均一加熱を検討している。温度分布をみると温度ムラが生じており、ジュール損失密度分布をみると加熱コイルの形状による影響が表れていることが分かる。
コイル間の接触を回避しながら密度を高めるには、掲載のモデルのように折り返し部分の曲げ角度も調整が必要である。コイルテンプレートではそのような微妙な調整もパラメータ指定で実現できる。また、Ver.19.1ではこのような高密度で隙間が狭い形状に対するメッシャの耐久性が向上した。
モデル規模やケース数の増加に伴い、引き続き計算時間の短縮が求められている。Ver.19.1では並列計算で使用できるコアの数を512から1,024に拡大した。複数のモデルに対して測定を行った結果、32並列に対して512並列では最大20倍、1024並列では最大37倍高速化された。
探索する形状に周期性を持たせることで計算コストも抑えることができる。掲載の例は、トルクリップル最小化、平均トルク最大化の多目的最適化である。パレート上の点A、B、Cのティース形状を示す。ティース先端の中央の鉄の有無がトルクリップル、平均トルクのトレードオフに関係している。
速度優先モードは正弦波駆動で損失を計算しており、PWMによる鉄損を過小評価する場合がある。Ver.19.1では、PWMによる鉄損を近似によって高速に計算する手法を導入した。速度優先モードでPWM鉄損を考慮した損失は、PWM駆動で計算した損失と近い値が得られていることが分かる。





