JMAG-Designer Ver.16.1 リリースのご案内

2017-06-14 / 最終更新日:2017-10-31

注目機能

JMAG-Designer Ver.16.1の注目機能を紹介します。

デスクトップで100万要素を高速計算

並列ソルバーやメッシャの進化により、今まで以上に3次元解析を設計プロセスに取り入れることができます。メニーコアの一般的なデスクトップコンピュータに対する並列計算の性能を向上しました。同時に、メッシュ生成のプロセスの改善も行っており、複雑形状のメッシュ生成時間が大幅に削減しました。
デスクトップで100万要素を高速計算

鋼板内部の複雑な磁界の挙動を捉える

鉄損増加の要因となる直流重畳や高周波の影響の程度を、実際にマイナーループをグラフ化しながら細部に至る詳細な検討が行えます。JMAGの持つ鉄損モデリング機能において、結果分析機能が充実しました。
鋼板内部の複雑な磁界の挙動を捉える

1000ケース分散処理の高速・安定化

1000ケースを超えるモデルにおいてファイルの保存、結果の読み込みにかかる時間が低減し、同時実行数を増やすことで設計案を確実に短時間で実施できます。パラメトリック解析や最適化などのパフォーマンスが改善しました。
1000ケース分散処理の高速・安定化

JMAG-RTでモータ内部の状態をモニタリング

JMAGのFEAをベースとし高精度なプラントモデルを制御設計に提供するJMAG-RTが、更に様々な用途に利用できます。JMAGで得られた電磁力を利用し機構系モデルと制御系モデルによるNVH性能の検証を行ったり、JMAG-RTモデルを用いて制御ゲインパラメータの検証を行ったりすることが可能です。
JMAG-RTでモータ内部の状態をモニタリング

JMAGのカスタマイズ性向上

スクリプトやユーザーサブルーチンの機能拡充により、JMAGのカスタマイズ性が向上しています。
解析作業を更に効率よく行うために、ぜひ最新のJMAGを業務にご活用ください。

形状モデリング
  • スパイラルコイルや撚線を自由にJMAG内で作成し、損失解析やインダクタンスの解析を行えます。形状エディタに新たにパス生成機能とスイープ機能が追加されました。また、アセンブリフィーチャを用いて、複数のパートやスケッチをまとめてパターンコピーすることができます。
  • Ver.16.0から導入したダイレクトモデリングの考え方により、形状作成の履歴が含まれないインポート形状に対する形状パラメトリックが可能になっています。新たに領域移動とソリッド移動に対しても同じ考え方を導入しました。
材料
  • 着磁解析時に磁化特性の異方性を考慮することで、組み込み着磁や多極着磁を精度良く解析できます。容易軸方向と困難軸方向の磁化特性を設定し、着磁解析を行います。
  • トーキンのサマコバ磁石、LM-26SHとLM-30FHが材料データベースに追加されました。
メッシャ
  • 複雑な3次元モデルに対するメッシュ生成時間が大幅に削減し、以前より短時間に解析を始めることができます。コイルエンドなど部品数が多いモデルにおいて効果的です。
  • 空気領域の粗密をコントロールすることで、インダクタンスや電磁力の計算精度を保ちながら要素数を抑えることができます。新たに空気領域の形状を指定してメッシュを部分的に細かくする粗密制御の機能を追加しました。
ソルバー
  • 共有メモリ型並列計算(SMP)ソルバーの高速化により、数10万要素の3次元モデルでも十分な高速化を実現しています。最大36並列までの並列化を可能にし、非並列での計算時間に対して最大約1/10の時間での解析を実現しました。また、搭載された物理コアを全て使った場合でも、この並列性能を保つことができます。
磁界解析
  • 保磁力分布磁石において、保磁力の温度依存性を加味して、熱減磁計算を行うことができます。
  • 鋼板内部におけるヒステリシスループや渦電流の変化を可視化することで、鉄損増加の要因を分析できます。任意の場所におけるBHループ表示機能やループ面積の算出機能、鋼板内部での渦電流損失算出機能などが追加されました。
マルチフィジックス
  • STAR-CCM+, Abaqusとの双方向連成において、2次元と3次元の異なる次元のモデルでのやり取りに対応し、計算時間の短縮が可能です。
多ケース/最適化
  • Ver.16.0から引き続き、ファイルの保存など頻繁に行う操作のパフォーマンスの改善を進めています。特に、遺伝的アルゴリズムを使用した最適化計算においては、同時実行数を増やすことによるスケーラビリティを改善しました。
カスタマイズ
  • スクリプトの関数入力が簡単になりました。入力したい関数をエディタ上に表示される関数一覧から選択するだけで入力できます。
  • Ver.15.1から提供しているプリインストールのスクリプトが充実しました。
  • ユーザー定義の回路素子が追加され、高度なフィードバック制御回路を組むことができます。
JMAG-RT
  • FEAの持つ様々な物理量を制御回路でモニターできます。JMAG-RTモデルへの電磁力分布など任意物理量の追加に対応しました。
  • 制御システムにおいて一般的に用いられるId、Iqの座標系でインダクタンスやトルクの表示に対応し、出力したLUTをそのまま制御システムに用いることができます。
オンデマンド情報
  • オンラインヘルプが使いやすくなりました。JMAG-Designerのツリー構成と一致する構成に変更されています。

ドキュメント

JMAGの新機能の使い方、サンプルデータをご用意してます。JMAGの様々な機能をぜひともお試しください。

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JMAG-Designer Ver.16.1 – Ver.22.2のご紹介

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